たるみ、シワ、むくみは筋膜リリースで改善できる!! 50万部突破シリーズ最新版はビューティー編
健康・美容 公開日：2018/1/18
表情筋を鍛えたり、舌の体操をしたり、ほうれい線のストレッチをしたり…。若々しい顔を保つために、今までいくつ実践しましたか？ そしてどのくらい効果があったでしょうか。
残念ながら「顔だけ」の運動では効果が出ない人も多いようです。なぜなら、老け顔の原因のひとつは、「悪い姿勢」にあるから。このように解説するのは、理学療法士で医学博士の竹井仁さん。
竹井さんといえば「筋膜リリース」の考案者。慢性的な肩こりや首の疲れを「筋膜」という新しい視点でとらえ、多くの人を痛みやつらさから解放してくれました。この「筋膜をほぐす」ことは、ダイエットにも応用でき、前著『自分でできる! 筋膜リリースパーフェクトガイド──筋膜博士が教える決定版』（自由国民社）を含めたシリーズは、累計50万部突破のベストセラーです。（関連記事はこちら）
そして、満を持して発表されたのが『キレイ! 筋膜リリース ビューティー編──筋膜博士が教える決定版』（自由国民社）です。解剖学・生理学・運動学という科学的根拠をもとにした美顔法を教えてくれます。
■体幹の筋肉が硬いと表情筋も硬くなる
竹井さんによると「顔のストレッチ」だけでは不十分だといいます。なぜなら顔の若々しさには、「姿勢」や「筋肉の状態」が大きく影響しているから。
例えば猫背やお尻を前にずらした仙骨座り。これらの良くない姿勢によって、全身の筋肉のバランスが崩れ、柔軟性がなくなります。すると姿勢に連鎖するように、「顔の筋肉」もうまく使えなくなるといいます。
顔の若々しさと、「顔の筋肉」は切っても切れない関係なのだとか。顔にはたくさんの筋肉があり、それらを総称して表情筋と呼びます。この表情筋の状態で、「老け顔/若々しい顔」が分かれます。表情筋が「なまける」と皮膚の下にある脂肪や筋膜、筋肉がうまく動かせず、「たるみ顔」をつくりだしてしまうからです。
リフトアップした若々しい顔を取り戻すには、まず姿勢を正すこと。その手助けになるのが、体幹の「筋膜リリース」です。良くない姿勢を取ると、まず肩甲骨の周囲が硬くなります。そこで次のような筋膜リリースを勧めています。
ここで「筋膜」のおさらい。「筋膜」とは、筋肉や内臓のまわりを包み込む膜のこと。全身に張り巡らされ、「第二の骨格」ともいわれています。筋膜の役割は、正しい姿勢や動作を支えることです。私たちが滑らかで細かな動きができるのは、筋膜のおかげ。もちろん表情筋も筋膜で覆われています。そして「筋膜リリース」とは、悪い姿勢からくる筋膜の「ねじれ」や「よじれ」を正すことです。
■硬い顔をやわらくしよう
姿勢と顔の筋肉による負の連鎖を、体幹の筋膜リリースにより断ち切ったら、次は、顔の筋膜を正しましょう。
表情筋を形成する顔の筋肉は、小さく短いものが多いです。そしてこうした小さな筋肉ほど使われる機会が少ないので、顔の筋膜は硬くなりがちです。
顔の筋膜を正すには「頬持ち上げリリース」「目尻のリリース」「側頭部の筋膜リリース」など基本となる5種類の筋膜リリースを行います。そして、ほうれい線など、顔のシワに沿ったリリースを4種類。それから「リフトアップエクササイズ」に取り組みます。
筋膜リリースは、やさしくゆっくり30秒以上おこないます。皮膚や筋膜を形づくっている「コラーゲン」は、20秒以上力を加えることで、ねじれやよじれから解放されます。
ここで注意したいのは、顔に押し当てる力の強さ。顔を強く刺激するとシワやシミの原因になるので気をつけましょう。
■2週間かけて表情筋を目覚めさせよう
筋膜リリースの動きは、フェイシャルエステなどにも組み込まれています。けれども竹井さんのオススメは、「自力」で行う筋膜リリース。自分で顔の体操を行う方が、人の手を借りるよりも、血行が1.5倍も促され、血色の良い肌になるそうです。血行が良いと、肌の細かいところまで栄養届き、新陳代謝を活発にし、たまっていた老廃物が排出されやすくなるといいます。
また筋膜リリースの効果が出るまで、2週間は見ておきましょう。最初の2週間は、それまでうまく使えていなかった筋肉を目覚めさせる期間です。その後、正しいリフトアップエクササイズなどを継続すると、生き生きとした顔によみがえります。
あなたが本来持つ、顔の美しさを取り戻す特効薬はありません。けれど、全身の姿勢を筋膜リリースで正し、リンパを整え、顔全体の筋膜リリースと、フルコースのラインナップを実行すれば、あなたの顔もリフトアップすること間違いありません。
ここで紹介した、美顔テクはほんの一部。続きは書籍で確認を。科学的根拠の高い、美顔・小顔エクササイズですっきりキレイに若返りましょう。
文＝武藤徉子
