簡単手芸でリフレッシュ 大人がハマるリバティプリントの魔力

暮らし

2018/1/23

 年末はとにかく時間が無いのに、年が明けた途端ぽっかりと暇ができた…そんな時、いつもと違う「小さな挑戦」はいかがだろう? 以前は女性のものと決めつけられていた感があるが、今や幅広い年齢層の男性にも注目されている「手芸」。扱うものこそ布や糸などの小さいものだが、歴史は古く、その世界は広大で奥が深い。

 実際のところ簡単な裁縫セットさえあればすぐに取りかかれ、ものによっては短時間で完成する。作り方は説明書やYouTubeで試行錯誤してもよし、上級者から教えてもらうもよし。数日あれば服などの大物も作れそうだ。

 とりあえず参考書はないかな…とお探しのあなたにおすすめしたいのが、本書『リバティ好きの小さな幸せ リバティプリントで日々の暮らしと旅の手作り』(玉村利恵子/グラフィック社)。既製品が溢れる現在、あえて手作りしたくなるような「作るのが簡単で」「実際に使え」「美しい」物作りの提案が溢れた1冊だ。もともとリバティプリントが好きな方はもちろん、リバティって何?という方も手芸の楽しさやテキスタイルの魅力にはまってしまうはず。さっそくページをめくってみよう!

■「布地という物語」を活かす名演出の数々!!

 そもそもリバティとは、イギリスはロンドンにある老舗百貨店のこと。創始者のアーサー・ラセンビィ・リバティが作り上げた様々なオリジナル商品のうち、最も有名になったのが独特のデザインの布地「リバティプリント」。現在も続々と新柄が発表されており、その繊細かつ斬新なデザインは世界中から注目されている(本書はリバティの本場イギリスを旅した著者による写真やコラムも充実)。

 まずは、そんな見ているだけでも楽しいデザインを活かした「ポーチ」を作ってみよう。簡単なので、手芸店やネットショップで好きな柄とファスナーを購入したらすぐに取りかかれる。

「ブックカバー」も工程が少なく、それでいて男女問わずプレゼントに喜ばれそうだ。

 少しずつ慣れてきたら食卓を彩る「ティーコジー」。布地の組み合わせの楽しさが味わえる。自分らしい色合いを出せたら、愛着もひとしおだ。

「バッグ」は少し時間がかかるが、沢山の柄をコラージュすることで個性の響き合いが楽しめ、オーケストラのような深みを作り出せる。作るのはもちろん、見ても飽きない。もはやアート作品。

 無心に手を動かしていると、素晴らしいテキスタイルには、ひとつひとつに物語があると気付かされる。物作りとは素材のストーリーやキャラクターを活かす演出なのだ。編み物をモチーフにした映画「YARN 人生を彩る糸」も注目されている今、あなたも手作りの一歩を踏み出してみては?

文=青柳寧子 撮影=衛藤キヨコ