こんまり流「ときめき片づけ術」を人生に適用させる3つの方法

暮らし

更新日:2018/2/26

『“ときめかない”ことなら、やめちゃえば? ニューヨークの女性の「自分らしく」生きる考え方』(サラ・ナイト:著、上野陽子:訳/秀和システム)

 今やアメリカメディアでも名の知られる『人生がときめく片づけの魔法』のこんまり(近藤麻理恵)さん。その影響力たるやすさまじく、なんと同書に触発された本までアメリカで発売された。その名も『“ときめかない”ことなら、やめちゃえば? ニューヨークの女性の「自分らしく」生きる考え方』(サラ・ナイト:著、上野陽子:訳/秀和システム)。“ときめき”は海を越え、全世界共通で暮らしをよりよいものへと変えていく、魔法の言葉となったのである。

「やってもやってもTo Doリストが減らない時は、『本当に大切なこと』を可視化する方法が必要。だって、時間もお金もエネルギーも、自分のリソースは有限なんだもの」と、コラムニストのジェーン・スーさんも推薦コメントを寄せる本書。ときめかないものは捨てて、残ったものを整理整頓する“こんまり流” 片づけ術を、人付き合いや仕事にも適用した一冊である。

(1)「それって、ウザくない?」でムダをピックアップ

「気にすべきこと」「気にしなくていいこと」の判断基準は、ときめくかどうか。すなわち「それって、ウザくない?」の質問にYESとNOどちらで答えるかである。個人的には著者の「早起き人間になれないのを気にしないことにした」には救われた。……そうか、別に“ちゃんと”した生活を送らなきゃって、思わなくてもいいのか。確かにべつに、必要ないしな。遅刻さえしなければ。どう頑張ってもできないことに、罪悪感を覚える必要なんてない。自分がいま気にしていることを書きだして、ときめくかどうか考えてみる。そうすると心が本当に望んでいることが見えてきてすっきりするはずだ。

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(2)自分に正直になって、得られるものを可視化する

 疲れたから飲み会に行かずに寝ていたい。金銭的に余裕がないから結婚式には参加せずにお祝いの贈り物で済ませたい。家族の揉め事にできればあまり関わりたくない。どれも避けると、義務から逃れた自分の「非」を感じてしまいがちだけど、正直な気持ちなのだから仕方ない。気にせず実行したとき、自分に何が得られるか? 体力の回復。金銭の余裕。心のゆとり。一つ一つ可視化することで「気にしない」クセをつけていこう。

(3)他人の目を気にしない=嫌な奴になることじゃない

 必要なのは八方美人になることじゃなく、相手の気分を害さない方便を考えること。誘いを断るとき、誰かと意見が対立したとき、相手を気にして迎合するのではなく、納得してもらえる理由を考える。あくまで自分が気にしないために、周囲を調整していくことが大事なのだ。やむをえない(と思える)事情を伝えても、それでも食い下がってくる相手はそれこそ、人生において気にしなくていい相手かもしれない。

 自分の人生は自分だけのもの。あなたがどんな人間か、何を決断しているかなんて、あんがい人は気にしていない。くよくよ気にしていることは、誰にも影響を与えていないと気づければ、人生のムダが減ってより楽しく自分らしく暮らしていけるはずだ。

文=立花もも