アニメ制作×JK! “最強の映像作り”に挑む『映像研には手を出すな!』

マンガ・アニメ

2018/2/17


高校に入学した「浅草みどり」と「金森さやか」は、カリスマ読モでありながらアニメーター志望の「水崎ツバメ」と出会い、3人でアニメ制作のための部活を立ち上げることを決意する。

空き部室を手に入れた3人は、さらに校舎の片隅でホコリをかぶってた動画机を見つけ、本格的に活動を始める。

紙に描かれた風車。でもそれは彼女たちの目指す「最強の映像」にはまだ遠い。書き込んでいくことで、彼女たちの頭の中にある「妄想の風車」もどんどん変化していく。

イマジネーションの翼を広げ、世界を造りあげていく。それはまさに、動かないものに命を与えて動かす「アニメーション」の持つ力。

「浅草みどり」はとにかく世界を作り出したい人。アニメといえばまずキャラから入るのが普通なのに、ひたすら小道具や背景など、その物語世界の根幹となる設定画をスイッチが入ると描きまくる。
 一方美人読モで、ベテラン俳優と人気女優を両親を持つ「水崎ツバメ」は、天性のアニメーター。とにかくキャラやメカを動かしたい、動かすことで自分なりの演技を追求したい。
 そして「金森さやか」はクリエイティブなことには一切興味無し。ただひたすらお金が好きなだけ。でもそのお金を集めるための仕掛けを作ることができる。金森がいるから、残りの2人は自分のクリエイティビティを発揮してモノづくりに邁進できる。

 アニメーションを作る上で必要な機能が、すべてこの3人に集約される。そんな最強の3人組が、自分たちの最強のアニメを目指して縦横無尽に暴れまわる。
 彼女たちのイマジネーションによって、紙に描いた風車は重いうなりを上げながら回り出し、部室は宇宙艇となっては宇宙(ソラ)を駆けていく。

 マンガの中で、彼女たちの現実と妄想はほぼ等価で描かれていき、2つの世界を区別しない均質な線の効果も有り、読み進めていく内に、まるでマンガそのものがアニメーションになっていくかのようなワクワク感が味わえます。
とにかくアニメーションすること、動かないものに命を与えて動かすことへの、楽しさや欲求がビンビンと伝わってくる作品なのです。

(C)大童澄瞳/小学館