しみけんが語る「熟女」の魅力…熟女は相手ファースト!

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2018/2/28

『やっぱり熟女がいちばんでした。』(しみけん/KADOKAWA)

 半熟卵のトロトロと流れる黄身もいいけれど、完熟卵のホロホロと崩れ落ちる黄身もいい。桃やトマトといった果実・野菜も、指で押せば潰れてしまうほど、柔らかくなった完熟状態であれば甘味が増す。

 料理や食材で使われる“熟す”という言葉。いつからか、女性に対しても使われようになり、人生経験を重ねた女性は「熟女」と呼ばれる。そんな熟女は近年、テレビ番組で「熟女好き」の芸人たちが集まり、熱いトークを繰り広げたこともあってか、注目されるように。また、もともと、一部のマニアが楽しんでいた熟女ものアダルトビデオも、レンタルビデオ店の一画にコーナーを持つほど人気ジャンルになっている。

 そんな男性から熱い視線を集める熟女の魅力を、余すところなく伝える『やっぱり熟女がいちばんでした。』(しみけん/KADOKAWA)の電子書籍が2/28(水)に配信された。著者は、男性であれば、一度や二度は名前を聞いたことがあるカリスマAV男優・しみけん氏。そもそも、熟女に興味がなかったが、撮影を重ねることで熟女にしかない魅力に気づき、今では「熟女がいちばん!」と思うようになったそう。

 正直に言えば、私は「できれば、若い女性の方が……」と考えてしまう。私のような、非熟女好きに対して「人生の半分を損している」としみけんは語る。なぜしみけんは、そこまで熟女を愛しているのか、その10個の理由が冒頭で書かれているので、以下に一部を紹介したい。

■熟女は相手ファースト

 そもそも、熟女の定義とは何だろうか。言われてみると、わからないものだ。そんな中、しみけんが腑に落ちたという定義が「母性や安心感を感じとれる人が、熟女」とのこと。

 若い女の子は、いつも鏡を見ていて、自分が相手にどう見られるかを気にする。しかし、熟女は男優やスタッフに対して気遣う、周りを喜ばせようと努めるなど、話し言葉の主語が「周りの誰か」。つまり自分ではなく、相手を第一に考えるという。そんな母性を持った女性であれば、もっと一緒にいたいと思うに違いない。

■熟女にもジャンルがある

 熟女だけでも、一つのジャンルとして見られているが、彼女たちの中にもさらにジャンルが分かれているそうだ。

 美意識が高く、メイクやエステに余念がない、年齢よりも若く見られる「美魔女」。逆に「そのへんにいる感」が強いオバ様。どちらにも属していない熟女など人によって千差万別なのだとか。

 自分が好きなタイプはどれなのか、それを探してみることが熟女にハマる第一歩なのかもしれない。

■熟女たちは若い女性にもメッセージをくれる

 AVの撮影を楽しんでいる熟女の方々を見ていると、「年を取るのも怖くない」「年齢なんてただの戸籍上の数字」「本当に大切なのは精神年齢でありセックス年齢」としみけんは感じたという。

 年齢にとらわれず、ありのままの自分を肯定する。これこそが人生を楽しむための秘訣といえる。そんな視点で女優さんを見れば、男性は興奮するだろうし、女性もどこか考えさせられる部分があるだろう。

 しみけんの熟女に対する熱いメッセージが綴られた後、7人の熟女女優さんのエピソードトークが収録されている。紆余曲折があり、AV業界に流れ着いた人。逆に順風満帆であるが故に、AV業界に飛び込んだ人などさまざまだ。だが、誰もが共通しているのは「AV女優という仕事を楽しんでいる」こと。周囲の反対や周りから白い目で見られることもある。けれど、自分の進むべき道は自分で決めている彼女たち。そんな姿に胸打たれるはずだ。

 初めは興味がなかった私だが、読後は少し気になる存在となった熟女。もともと熟女好きという人はもちろん楽しめる。だが、私のような非熟女好きにとっても新たな扉を開ける一冊になることだろう。

文=冴島友貴

『やっぱり熟女がいちばんでした。』
著:しみけん
出版社:KADOKAWA