確定申告“滑り込み組”のあなたへ! 駆け出しクリエイターのためのテクニック

マネー

2018/2/28

『駆け出しクリエイターのためのお金と確定申告Q&A』(桑原清幸/玄光社)

 フリーランスの皆さん、確定申告はもうお済みになられただろうか。忙しくてまだ、という方も多いことだろう。焦っている時に限って、ミスはつきもの。「あれ、このお金はどういう扱いになるんだっけ?」なんてことも往々にしてある。

 特に個人事業主として仕事、もしくは副業をしているクリエイターの方に至っては、確定申告に割く時間すら惜しく感じられるかもしれない。しかし、そんな時ほどお金に関してはしっかりとしておかなければならないというのもまた事実。本日はそんな、「税金の素人にもわかりやすくて、困った時に辞書のようにも使える本はないものだろうか」というクリエイターたちの要望に応えてくれる1冊、『駆け出しクリエイターのためのお金と確定申告Q&A』(桑原清幸/玄光社)をご紹介したい。

 個人事業主が、なぜ税金の仕組みを熟知しなければならないのかという問いに対して、本書の著者は、「税金の世界は、知っていれば確実に得られる権利や優遇制度が用意されているからです」と答える。本書は困った時に逆引きできるQ&A方式をとっており、その各事例は取材に基づいた実践的な内容で非常に掴みやすい。また、会計ソフトを前提にした効率重視の解説がなされているため、最低限必要となる税金の「考え方」をストレートに吸収できるというのも本書の特色だ。

■確定申告ギリギリ! 領収書とか請求書とか、どう整理したらいいの?

Q:今から会計ソフトに仕訳を入れようと思いますが、領収書とか請求書とか、1年分ため込んでいたら、大変なことになっています。どうやって整理したらいいでしょうか。

A:1年間ため込むと相当大変ですよね。来年はがんばって3か月に一度くらいで、できれば毎月整理するようにしましょう。とはいえ、今年の分は、なんとかしないといけません。特に決まったやり方はありませんが、次のように整理してはいかがでしょうか。

ステップ1:収入と経費に分ける

 まずは取引先に送った請求書の控えなど、「もらった」お金の金額を証明するものを集める。経費については、領収書やクレジットカードの明細など、「払った」お金の金額を証明するものを集める。

ステップ2:経費の領収書を整理する

 プライベートの支出は避けながら、経費の領収書を日付順にA4の紙に貼り付けて、きれいにファイリングする。その余裕もなければ、ひとまずクリップで留めておき、入力が終わった後にきれいに整理する。会計ソフトの中には、領収書をもらったらその都度スマホで写真を撮って仕訳を入力できるものもあり、大変便利だという。

ステップ3:預金通帳やクレジットカードの明細を用意する

 仕事で使っている預金口座があれば、ATMで記帳しておく。クレジットカードの明細は1年分集めておく。通帳や明細に記載されている取引のうち、仕事に関するもの(=仕訳に入れるもの)にマーカーで印を入れながら、何の収入・経費だったかわかるように、手書きでメモをするとよい。

 確定申告の期間もあと少し、まだ終わらずに焦ってしまうクリエイターの方は、ぜひ本書を手に取ってみてもらいたい。初心者にもわかりやすいように構成されたQ&Aは、きっと役に立つことだろう。

文=K(稲)