ゆるせないことを頭に抱えてピリピリするのはもうやめにしませんか?

暮らし

2018/3/2

『「ゆるせない!」がスッキリなくなる方法』(倉橋竜哉/かんき出版)

「今まであんな仕打ちをしてきたあいつがゆるせない…」「何をしても不甲斐ない結果に終わってしまう自分がゆるせない!」という経験をおもちの方も少なくはないだろう。わたしにも「ゆるせない…」と思うことが今までにいくつかあった。

 しかし、とある本を読んでわたしは変わった。わたしの中からゆるせない人物や出来事がふぅっと消えてなくなったのだ。正直言って、これまでずっと根にもってきたことが、こんなにもいとも簡単にゆるせてしまうとは思っていなかった。

 本稿では、ゆるせなかった人物や出来事を「ゆるす」ための実践書である『「ゆるせない!」がスッキリなくなる方法』(倉橋竜哉/かんき出版)をみなさんにご紹介したい。本書は、まず、ゆるすこととは何か、なぜゆるせないのかを読者に理解してもらおうと試みている。そのうえで、著者が勧める呼吸法を用いて心の奥底の煮えたぎるような気持ちをスッキリ解消する方法をみなさんに教授し、「ゆるし」がもたらすプレゼントの効用を紹介している。

■そもそも「ゆるす」って何だろう?

「ゆるす」。漢字で書いてみるといくつかの文字を当てることができる。「許す」「赦す」「恕す」「宥す」「聴す」といったところだ。これらの漢字を当てた「ゆるす」は細かなニュアンスこそ違えど、共通している部分がある。それは「ゆるめる」ことだ。では、何をゆるめることがゆるすことなのだろうか。

 ゆるせないことの根源にあるのは恐怖心や執着心だと著者は言う。物事の奥底にある恐怖心や執着心をゆるめて、そこから自らを解き放つことこそが「ゆるす」ことなのである。

 それでは、どのようにすればさまざまな人物や出来事をゆるせるようになるのかを本書に即して考えてみよう。

■呼吸法を意識するだけで、ゆるせなかった出来事がみるみる消えていく

 本書を著した倉橋氏は、もともとは「ゆるし」のプロではない。呼吸法の専門家としてセミナーを開催していた著者が、セミナー受講者の顔つきの変化から「ゆるし」と呼吸法の関連性を見出したのである。

 ゆるすための呼吸法といっても、それはひとつだけではない。著者が紹介するように、「ゆるし」のタイプごとに効く呼吸法が存在するのである。実際に、本書にはゆるめるための呼吸法、鎮めるための呼吸法、ゆるすための呼吸法が収録されている。ここから先はぜひ本書を読んで実践してもらいたい。

■「ゆるし」はゴールではなくスタートだ!

「ゆるし」の呼吸法を実践して穏やかな心持ちを手に入れることは、ゴールではなくスタートであると著者は説く。

 心の落ち着きを取り戻せるだけでなく、体の不調も改善するのだという。また、顔つきが穏やかになり、人間関係もうまくいく。さらには、ゆるせないことでいっぱいだった頭の中に空きスペースができることによって、ほかのことを考える余裕も出てくるのだ。これらはすべて、ゆるすことによってあなたに与えられるプレゼントにほかならない。

 恐怖心や執着心からくる「ゆるせない!」から解放されたあなたは、プレゼントを両手に新しい人生の第一歩を踏み出すチャンスを得たも同然なのである。このプレゼントを活かさない手はないだろう。

 どうしてもゆるせないことがある方は、これを機に「ゆるすとは何かを理解する」→「ゆるすための呼吸法を身につける」→「穏やかな心持ちとともに新たな人生を歩む」という簡単な「ゆるし」のプロセスをいまこそ体感してみよう。

文=ムラカミ ハヤト