元恋人の「遺物」処理で分かる“気遣いレベル” あなたならどうする…?【働く女のモテ道場】

恋愛・結婚

公開日:2018/3/13

 30年も人間をやっていれば、恋人がいたこともあるでしょう。でも、元恋人が使っていた「遺物」の取り扱い方については、意見が分かれるようです。料理をしない彼のキッチンに数種類の砂糖があることを疑問に思って問い詰めると、元彼女の買った「遺物」だと分かり、処分させた。そんなブログがネットで話題となりました。「砂糖と元恋人を結び付けるなんて気持ち悪い」「彼の好きにさせてやれ」「いや、彼が悪い」と議論が白熱しました。結婚を前提に付き合ううえで、元恋人の「遺物」をお互いどう扱うべきか、考えていきましょう。

■バカ正直より「嘘も方便」。本当の気遣いを知りなさい!

 私の意見はというと……自分が思った通りにすればいい、以上(笑)。これではコラムが成立しないのでもう少し続けますが、イヤなら捨ててもらえばいい。それで終わりじゃない?

 まずは女性側から行きましょう。「もしかして二股? 浪費家? 聞きたいけど聞けないからブログに書く」「元カノのほうが料理上手だったってこと? 悲しい」……って、ずいぶん奥ゆかしいのね。でも、奥ゆかしさと我慢を分けて考えないと、自分が損します。ブログのコメントにもありますが、勝手に想像するくらいなら言葉で伝えればいいし、勝手な妄想はあなたの中にある不安で、彼の中にはまったくありません。伝え方は注意するべきですが、言いたいこと、聞きたいことはストレートに伝えましょう。「調味料、集めてるの?」「あ、元カノが……」「ふーん、やきもち焼いちゃった。ね~捨てて?」で終了ですよ。

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 ただ、彼女も彼女だけど、彼も彼ですね。元カノのものだと伝えて、なんかいいことあるの?他人に言われて嫌なことを避ける能力ゼロなんですかね。なんで以前の異性関係を言っちゃうの?「あれ、そんなのあった? お袋が置いて行ったのかな~」「間違えて買って、忘れていたみたいだ」「会社で余っていたからもらったやつかな」でいいじゃない。それが嘘も方便でしょう。相手がどう思うか考えるようなシーンに遭遇したことがない。だから考えもしない。気が利かない。「ないないない」の3拍子です。相手を傷つけず墓穴も掘らない答えは無限にあります。まず、相手のことを考える癖をつけましょう。

■それでも買い換えないとヤバいもの2つ

 私は結婚相談所を経営しているので、再婚の方に対応することもあります。男性がバツイチの場合、新しい奥さんは「新居を構えてほしい」と言いがち。「相手が変わったら全部捨てて!」と言いたい気持ちは、わからないでもありません。

 逆に、これは買い換えるほうがいい! と言いたいのは、セックスとライフスタイルを連想させるもの。これは、いくらバレなくても買い換えるべき。まず、ベッドやお風呂周辺のブツを一掃しましょう。タオル、洗面台周り、シーツ、枕カバーなどなど。ベッドを買い換える余裕がないなら、せめてシーツやまくらは新品にしましょう。

 また食には生活の思い出がこもるので、日常使いのものほど買い換えたほうがいいです。めったに使わない大皿や高級食器は残してもいいけれど、マグカップや箸は来客に使わせるのも気持ち悪くないですか? 新しいパートナーと新しくそろえるためにもさっさと捨てちゃいましょう。そもそも、結婚もしてないのに、おままごとみたいにおそろいのカップなんて買っている場合じゃないですけどね……!

 ちなみに、昔から議論になる「元カレからのプレゼント」は、個人的にそのまま使えばいいと思っています。ただ、あなたが気にするタイプなら、ジュエリーリフォームをしてみては。モノに罪はなく、宝石の価値も変わりません。それに、リフォームすればそこにこもった情も罪悪感もなくなり、一石二鳥です!

■恋人の家に初訪問。指差し確認すべき場所は…

 続いて、「遺物」が残りやすいポイントをチェックしましょう。新しい恋人が初めて家にやってくる……となったら、ホテル仕様とばかりに指差し確認してほしいもの。

 女性の家で元カレの影が見えやすいのは、洗面所まわり(髭剃りとか)。あと、泊まりに来たときにコンビニかなんかで替えを買って洗ってあげたパンツや靴下、ハンカチ。意外と盲点なのが、革靴の靴墨などビジネスグッズのケア用品です。万が一捨て忘れたら、「お父さんが置いて行った」とシラを切りましょう。

 一方、男性の家の場合、トイレの戸棚に余った生理用品を置き忘れていませんか? コンビニで売っているお泊り用の小さなパウチの化粧水や乳液も要注意です。洗面所付近に落としたピアスやヘアピンの残骸はもちろん、洗面台やお風呂場の排水溝に絡まった髪の毛もしっかり掃除しましょうね。

 また、同棲していると見落としがちなのが、体を洗うボディタオル。女性用はふわふわのスポンジで、男性用は目が粗かったりしますよね。水まわりの細かい掃除用具やメラミンスポンジ、サッシ用のブラシなんかも「これは……女?」と誤解されやすいポイントでしょう。いやいや俺は普段から掃除好きなんだ! という人は、隠さずアピールすればいいと思います。

 以上、元恋人の「遺物」について考えてみました。結局、自分の意思と相手に対する気遣いのバランスの問題なんですよね。ご自身が必要なら残せばいい、でも相手にイヤな思いをさせないように配慮する……それだけです。言わなきゃわからないことをベラベラしゃべるのは気が利かないだけ! なんでも正直に言えばいいってものではありませんから、上手に「嘘も方便」し、気付いてしまったら「捨てて?」とストレートに言えばお互い気持ちいいでしょ?

文=citrus 植草美幸