売り切れ続出の「水煮缶」! 栄養たっぷり、調理がラク、お財布にやさしい…いいことずくめのレシピ集!

食・料理

更新日:2018/3/27

『まいにちの水煮缶レシピ』(主婦の友社)

 この冬は野菜も魚も高かった……! カット野菜を活用したり、もやしや卵をアレンジしまくったり、工夫してやり過ごされた方も多いと思うが、実はこんなときこそ「水煮缶」の出番だったのである。

 水煮缶は長期保存できるだけでなく、「旬なうちに加工しているので栄養価が高い」「下ごしらえ済みで調理が簡単」「薄味&ノンオイル。さらに保存料無添加のものがほとんどで安心」「安くてお財布にもやさしい」などメリットが盛りだくさん!

 そこで、さば缶、ツナ缶、あさり缶、大豆缶、トマト缶など8種の水煮缶の特長と、計72点のレシピを紹介している『まいにちの水煮缶レシピ』(主婦の友社)から、それぞれの水煮缶のメリットとおすすめレシピを紹介。アンチエイジングにも効果絶大という水煮缶について学んでみたいと思う。

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■魚の缶詰(さば・ツナ・鮭)は血管と脳の老化を防ぐ

 魚の水煮缶に含まれるEPAには、血栓を作りにくくし、血圧やコレステロールを正常に保つ働きが。DHAには脳の神経細胞の働きをサポートする役割がある。しかも、さば缶や鮭の中骨缶は骨まで食べられる柔らかさで、カルシウムを効率よく摂取できるというおまけまで。

 ちなみに本書によると、さば缶1個に入っている水はスプーン1杯程度で、あとの水分は魚から滲み出た成分なのだとか。汁までしっかり使い切ることで、美味しさと栄養を逃さず摂取することができるそうだ。

【さば缶を使ったレシピ】
さばとブロッコリー、チーズのオムレツ

■貝の缶詰(あさり・ほたて)は体内で生成できないミネラルが豊富

 生体維持に欠かせないミネラルは体内で生成することができず、食事からしか摂取できないという。そして貝にはナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛といった人間が必要とするミネラルが、実にバランス良く含まれているのだ。

 また、疲労回復や二日酔いに効果があるとされるタウリンも豊富に含む貝の水煮缶。歓送迎会シーズンを前に、買いだめしておいてもいいかもしれない。

【あさり缶を使ったレシピ】
クラムチャウダー

■豆の缶詰(大豆・ミックスビーンズ)は良質なたんぱく質と食物繊維が魅力

「畑のお肉」と呼ばれるほどたんぱく質が豊富な大豆だが、量だけでなく質も完璧。体内で作り出せない9種の必須アミノ酸をバランス良く含む食品として、「アミノ酸スコア」100点満点の超・優良食材なのだ。

 また、大豆以外の豆類も食物繊維豊富で腸内環境を整えてくれるので、免疫力向上に効果が期待できる。

 水でふやかしたり、茹でたりと扱いが難しい豆類も、下処理済みの水煮缶が活躍。時間がないときは水気を切ってそのままドレッシングで和えれば、あっという間にビーンズサラダの完成なのだ。

【ミックスビーンズ缶を使ったレシピ】
豆と牛肉のスパイシー炒め

 本書では他にも、トマト缶を使ったアラビアータやトマト煮、鮭缶を使ったかき揚げなど、簡単でおいしい水煮缶レシピを計72点掲載。1缶90~150円で買えるうえに、1年以上の常温保存が利く、しかも栄養満点の水煮缶。毎日の料理に取り入れれば、家計と家族の健康に一役買ってくれること間違いなしだ。

文=八巻奈緒