野菜から春を感じる! 旬だからこそ美味しい食べ方【作ってみた】

食・料理

公開日:2018/3/24

『3分クッキング 4月号』(KADOKAWA)

 3月も後半になり、あちらこちらから桜の開花宣言も聞こえだしてきた今日この頃。もちろん目で楽しむ春も良いですが、もう1つ、この季節に旬を迎える野菜を使った料理から味わう春も良いですよね。最新号の『3分クッキング 4月号』(KADOKAWA)では、「春野菜たっぷりおかず」というテーマのもと、今1番美味しい“春野菜”を堪能できるレシピがたくさん紹介されています。そこで、今回はこの中から、一年中食べられるけれども、やはり春ならではの美味しさを楽しめる「新じゃが芋」「春キャベツ」を使ったおかず2品を実際に作ってみました。

■シャキシャキした食感がクセになる「せん切りじゃが芋のおひたし」(P.11)


 新じゃが芋は、皮をむいてせん切りにし、水をはったボウルに入れて数回水を取り替えたら、水気をきります。これをたっぷりの湯を沸かした鍋に入れて1分30秒ほどゆで、水にさらします。そして、だし汁、しょうゆ、塩、砂糖を合わせたところにじゃが芋を浸してから器に盛ったら、最後に削りがつおをのせて完成です。

 1品目は、春は特にみずみずしさがあって美味しい「新じゃが芋」を使ったレシピです。じゃが芋と言えば、一年中食べられる野菜という認識ですが、「新じゃが芋」とは、冬に植えたジャガイモを通常よりも早採りしたモノのことを言い、収穫の時期が違うだけで実は一般的なじゃが芋と同じなんです。そんな新じゃが芋をさっとゆでて、だしに浸しただけのシンプルなレシピなのですが、優しいだしの味と共にシャキシャキっとした食感が味わえ、これぞまさしく旬の美味しさをそのまま味わえる一品。お酒のつまみにもぴったりです。

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■旬の甘さ、みずみずしさが美味しい「やわらかキャベツの回鍋肉」(P.12)


 サラダ油を熱したフライパンに、冷水につけてシャキッとさせた春キャベツ、ピーマンを広げて入れ、焼きつけるようにさっと炒めて取り出します。続けて、豚バラ肉を並べて両面香ばしく焼いたら、ここに先ほどのキャベツとピーマンを戻し入れ、みそ、酒、ごま油、砂糖、しょうゆ、豆板醤、おろしにんにくを合わせたものを加え、さっと炒め合わせます。最後にこしょうをふれば完成です。

 2品目も、春には甘さが増して美味しい「春キャベツ」を使ったレシピです。キャベツも一年中出会える野菜ですが、「春キャベツ」は形が丸くて小ぶりで、葉は柔らかくて薄い。また、巻き方が緩い、水分が多くて甘味があるのが特徴です。そんな春キャベツを使って、キャベツの定番料理である回鍋肉を作ってみると、まず見た目が鮮やか。まぶしいほどの黄緑色が、お皿全体を華やかに見せてくれています。食べてみると、みずみずしさがあり、噛めば噛むほど甘みが口に広がって、お肉に負けないほどの存在感があります。そこに甘辛いタレが合わさって、ヤミツキになる一皿。いつもの回鍋肉とはまた違った美味しさが味わえます。春キャベツが主役のレシピですが、ボリュームもたっぷりあるので、男性にも喜ばれること間違いなしです。

 本誌では春野菜特集以外にも、おなじみのテレビ番組で紹介される4月分レシピが掲載されていて、ここにも春にしか出回らない菜の花やたけのこなどを使ったレシピが登場。1冊でいろいろな春を味わえるようになっています。

■旬の春野菜を取り入れて、いつもの料理を“春らしく”アレンジ

 いつも献立に迷っている方は、今旬を迎えて美味しい“春野菜”を積極的に取り入れてみませんか?定番料理の味付けを変えることなく、“春野菜”を使うだけで、きっと華やかな食卓になります。それぞれの野菜の美味しさや食感を、新たに発見することもできそうです。

文=JUNKO