忙しいときは「一汁一飯」でOK! 簡単スープでほっこりしよう

食・料理

公開日:2018/3/16

『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』(有賀薫/文響社)

「忙しくて帰りが遅い時、家でご飯を作るのって大変」「でも毎日外食は飽きるし、お金もかかるし、夜遅くに外食メニューは胃に重い…」仕事終わりのがっつりメニュー、たまにならおいしいけど、毎日はちょっと…という方、多いですよね。

 お手軽スープのレシピが収録された『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』(有賀薫/文響社)は「できればちゃんと作りたいけど、そんな時間すら惜しい」、そんな人たちを応援するレシピ本です。10分以内に完成するレシピばかりだから、料理するハードルも下がりますよね。

 おかずとしてのボリュームも備えたスープの作り方が収録されているから、ごはんとスープだけで献立が決まります。「すぐに何か食べたい!」と、くたくたになりながら帰宅している人にうれしいメニューが並んでいます。

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「それほど料理が得意でない方や料理初心者さんでも、なるべく簡単におなかいっぱいになれるレシピ」がコンセプトのこの1冊、どれくらいのレベルの料理初心者向けかというと、「皮をむくのが面倒」「鍋を2つ使いたくない」レベルの面倒くさがりでも作れるように工夫されたメニューで構成されています。包丁を使わないメニューには目印がついているのもうれしいポイント。包丁を握るのも面倒!というときにおすすめです。

 材料も調味料も普通のスーパーで手に入るもので処理も簡単で扱いやすいものばかり。缶詰やコンビニのサラダチキンなど日持ちする材料なのもうれしいです。

 曜日ごとに自分の気分に合わせた項目立てがされていて、

月曜日……10分でできる時短スープ
火曜日……ごはんがススムおかずスープ
水曜日……火を使わない! お助けスープ
木曜日……ヒトサラで完結ごはんスープ
金曜日……お酒がススムおつまみスープ
土曜日……今日はごちそう世界のスープ
日曜日……ほっとする癒しのスープ

など、スープと一口に言っても、バラエティに富んだ1週間が送れそうです。

 「刻みきのこと春雨スープ」を作ってみましたが、ひき肉と、粗く刻んだしめじとエリンギから出たうま味を春雨が吸って、疲れて帰ってきてから口にすると、なんともほっとする味わいでした。

 他にも、ポテトチップスや焼き鳥をメインに使い、しかも電子レンジで作れる変わり種レシピも登場します。

 著者の有賀薫さんはツイッターでもおいしくてすぐに作れるスープのレシピを紹介している今話題の「スープ作家」。きっとあなたの気分にぴったりのスープが見つかるはずです。

 簡単に作れるあったかスープで、疲れた心と体をしっかり休めましょう!

文=音田アユム