伝説の神剣を携える美女と、世界を滅ぼす酸の海。乙女向けライトノベル!
公開日:2012/3/3
全てを溶かす酸の海が広がり始め、滅びへと向かう世界。ある時、傭兵をしている、声の出ない剣士・ノクスと自信過剰の魔法使い・ダークロアの二人が出会ったのは、伝説の剣を持つ女剣士・ウィルゴだった。どうやら酸の海が出現したのは彼女に理由があるようで――? 酸の海を封印するというウィルゴに、それぞれの理由でついて行く事を決めるノクスとダークロア。果たして世界は救われるのだろうか?
私は性格の悪い女性の次に、気の強い女性が好きです。特に頑固親父のように頭の固い女性が大好きです。そういった意味では、ウィルゴは最高に可愛い女性だと思います。
乙女ノベルらしからぬ、日に焼けた、名誉の負傷だらけの肌に筋肉のついた身体。しかも、過去には深い闇もあるようで――? 設定だけでも萌える事必至。苦手な色恋事を誤魔化す時に思わず手をあげちゃうところも、本当に可愛らしいです。私も彼女に殴られたいと思ってしまっても無理がないですよね(笑)
ノクスとダークロアのコンビも良いです。喋れないノクスの言葉が手にとるように分かるダークロア。二人の互いに対する信頼が見えるようで、思わず頬が緩んでしまいます。特に、これまたダークロアがドツボなキャラクター! 私、飄々とした、自信過剰で女好きな男性萌えなんです。ことあるごとにウィルゴに言い寄っては、こっぴどくフラれるダークロア(笑) これはもう応援するしかないでしょう(笑)!
実は私、デビュー当時から作者である喜多みどりさんのファンだったりします。もちろんこの小説も紙媒体の時に読みふけった思い出のあるものです。今回は、電子書籍として、再度読ませていただきました。2倍も3倍も楽しめた気がします。紙媒体のように、好きなシーンにしおりをつけても汚れない、永久保存できるところが電子書籍のいいところですね!
今や角川ビーンズ文庫の大人気作家となってしまった喜多みどりさんのデビュー作。「本当にデビュー作か?」と疑いたくなるほどキャラクターが素敵で、物語も涙なしには読めません。未読の方はもちろん、既読の方にももう一度読んで欲しいライトノベルです!
各章のタイトルにも惹かれます
誰も知らない遠い昔から、そこにある伝説の神剣
ウィルゴの求める褒美は、自由ではなくて――
誰にも抜けなかった神剣。その運命やいかに