価値観の違う人との付き合い方——タイプ別対処法を大公開!

ビジネス

2018/3/27

『「すごさ」の認め方 考え方の違う人と仲間になれる「器」と「技術」』(篠田真宏/幻冬舎)

 考え方の多様性も重視されるようになってきた現代。改めて考えてみると、考え方の多様性とはいったいなんだろうか。それは、恋愛観・結婚観の違い、対人関係についての価値観や仕事に対する価値観の違い、政治的価値観や宗教的価値観の違いなど、枚挙にいとまがない。

 これらの考え方や価値観の違いは各人にとってストレスとなり、ときに争いごとを生んでしまうこともある。友人・知人とのもめごとから宗教対立・政治的対立まで幅広い。考え方の違いがときに争いごとにまで発展してしまうのは、わたしたちが自分と他人が違っていることはわかっていても具体的にどう違うのかがわかっていないことに起因するのではないだろうか。

 本稿では、おもに仕事上の関係における自分と相手の価値観の違いを相互に認め合い、調和する方法をレクチャーしている書籍『「すごさ」の認め方 考え方の違う人と仲間になれる「器」と「技術」』(篠田真宏/幻冬舎)をみなさんに紹介したい。

■考え方や価値観の違いは大きく4タイプに分けられる

 本書によれば、考え方の違いは大きく分けて「誠」「礼」「義」「勇」の4つがあるという。「誠」は物事を進めていくうえで、計画段階から成功までのビジョンを綿密に描いてそれを達成しようとする言行一致タイプだ。「礼」の人は対人関係における礼節を重んじ、相手に尽くすことで一体感のある人間関係を築こうとする傾向がある。また、「義」は自分にとっての正しいことをもとに首尾一貫した行動をとることが多く、「勇」は挑戦や行動の中で自らを成長させていくタイプだという。

 これらの4タイプの組み合わせは6通り存在するが、この6通りのすべてにおいて異なる価値観の違いが見出されるという。本書では、この6通りの組み合わせにおいてそれぞれ生じる価値観の違いとその対処法を説いている。

■考え方の違う人と仲間になれる器と技術を身につけるには

 各タイプ同士のすれ違いを解消し、互いに歩み寄るためにまず必要なのは、相手が「わかってもらえた!」と感じるのがどのような場合であるかを知り、普段は表に出ることのない隠れた思考・価値観をあぶりだしていくことだという。

 続いて、タイプごとにコミュニケーションのギャップが生まれてしまう場合を分析し、どうすれば他人の才能やすごさを認めることができるのかを考えることが重要なのだそうだ。つまり、自分と他人の考え方がどう違うのかを具体的に理解し、他人のすごさをどのようにして生かせるかを考えることが大切なのである。

 本書では、他人のすごさの活かし方についても、たとえば「『誠』の上司と『礼』の部下の歩み寄り」のような分類・組み合わせごとに、丁寧に解説されている。ここでは、組み合わせの数があまりにも多くなってしまうので、ひとつひとつ丁寧に紹介することはできないが、気になる人は本書に目を通してほしい。

 本書は相手との相互理解の仕方という理論的な解説のみならず、実際の現場でどのようにすれば効果が得られるのかということにも触れている。会社や組織の中での自分の立ち位置に不安を覚える人や、価値観の違いが原因で頻繁に人と争ってしまうという人にはぜひ手にとっていただきたい1冊だ。

文=ムラカミ ハヤト