自分の声が嫌いな人8割…でも、声は変えられる! 1分でできる発声調整メソッド

ビジネス

2018/3/29

『話し方は「声」で変わる』(島田康祐/フォレスト出版)

 営業、面接、プレゼン……能力やスキルはほぼ同じなのに、「ここ一番」でいつも自分は選ばれない。その理由は、「声」にあるかもしれない。

「人は見た目が9割」という言葉が流行った当時、私はその事実に愕然とした。「それってもうどうしようもないじゃん……」と。

 もちろん身だしなみに気を付けるとか、女性ならお化粧で多少は「盛れる」けれど、持って生まれた「見た目の良さ」は劇的に変化しない。私と石原さとみが同じ能力を持ち、バイトの面接に来たとしたら、99%石原さとみが選ばれるのだろう……。

 だが、「見た目」はどうしようもなくとも、相手に好印象を与えることのできる武器として、変えられるものがある。「声」だ。

『話し方は「声」で変わる』(島田康祐/フォレスト出版)は、音大で培った声楽の知識と、約10年間トップセールスマンとして実績を出した営業経験を活かして、「声が変われば、人生が変わる」ことをモットーに書かれたビジネス書である。

 人は「話の内容」よりも、その人の「声」を重視するという。どんなに「いいこと」を言っても、声が聞きづらいと、あなた自身の印象も悪くなってしまうのだ。もしあなたが頻繁に「え?」と相手に聞き返されたり、自分の声に自信がなかったりしているなら(だけど、人前で話す仕事をしている)、ぜひ本書の発声メソッドを参考にしてほしい。

 かくいう私も、ライターとしてインタビューをすることもあるので、人前でしゃべる。さらにその後、記事にするため録音したものを聞いて文字に起こす。その際いつも、自分の声を聞くと「なんか変……」という気持ちになっていたので、本書の「発声調整メソッド」を実践してみた。

 まず「声を出すときの姿勢」をチェック。

1、下を向いてしゃべらない
2、背中を丸めない
3、舌を奥に引かない
4、無表情でしゃべらない
5、拳を強く握りしめない
6、カカトに力を入れない

 詳細は本書を読んでいただくとして、私はまず姿勢が悪いので、そこを意識して改善してみた。

 また「声を出す前の3分間ストレッチ」なるものも書いてあったので、そちらも実践。

1、目を開けたまま、首を回す
 下を向いてしゃべるのを防ぐために、左右に各5回ほど、目を開けたまま首を回して緊張感を緩和させる。

2、耳を引っ張る
 耳のふちを中心に、上から下の方へとまんべんなく引っ張る。両耳を同時に10秒ほど行うことで、血行がよくなり、神経もリラックス。それによって喉も温まり、声が出しやすくなるという利点が。

 その他、「肩に手を当てながら、肩を回す」「舌が下の歯の裏についているか、確認する」「口角を意識的に上げる」「手首をしっかりとほぐす」「足の親指に力を入れる」といったストレッチを覚えておけば、「声を出すための準備」は万全。全部やったとしても、時間にして3分ほどだ。

 仕事柄、初対面の人と会って、その場で話を聞いたり、時には自分の意見をしっかりと主張しなくてはいけなかったりすることも多いので、そういった場合は早めに会場へ入り、トイレでストレッチをして準備を。いつもより声の通りがよくなった気がする。(ストレッチをすることで、自信がつくというのもあるかも?)

 本書ではその他にも、「発声レッスン」や「呼吸の仕方」(腹式呼吸のススメ)、営業、接客、面接、会議、プレゼン、電話対応といった「場面別」での有効な声の出し方なども載っている。

 一例をご紹介すると、「クレームに対応する時は、鼻呼吸をして心を落ち着かせ、相手の半分くらいのテンポでしゃべる」といいそうだ。

「声」は磨けば磨くほど輝くダイヤモンドだという。「人は見た目が9割」に絶望して(笑)、それでも自分に自信をつけたいなら、まずは「声」を磨いてみるのはいかがだろうか。

文=雨野裾