忙しくてもズボラでも不器用でも! 気軽でおいしい「へたおやつ」の魅力

食・料理

2018/4/4

『へたおやつ 小麦粉を使わない 白崎茶会のはじめてレシピ』(白崎裕子/マガジンハウス)

 料理は嫌いではないのだがお菓子作りとなると苦手意識があるという人もいるだろう。その理由は「粉や砂糖などの材料をきちんと量らなくてはいけない」「専用の型などが必要」「手際よくこなさなくてはいけない」などではないだろうか。

 そんなふうにお菓子作りに抵抗感のある人でも「これは!!」と目をひく、読まずにはいられない本『へたおやつ 小麦粉を使わない 白崎茶会のはじめてレシピ』(白崎裕子/マガジンハウス)が発売された。

 まずタイトルが凄い。そして帯に「へたでも作れる」「LET’S HETA」とある。さらに驚くことに「小麦粉、卵、乳製品なし!」「夢みたいな55品」とある。なんとか牛乳を使わずにお菓子を作ろうと豆乳で代用したり、水で作ってみたりと試行錯誤している人にとっては、まさに夢のような本だ。

■「上手にできたら、むしろびっくり」 という心構え

 本書の特徴は、


1.小麦粉、卵、乳製品なし
2.小麦粉のかわりに米粉を使うので、まぜすぎても大丈夫
3.あわてずにゆっくり作れる 
4.特別な道具がなくてもいい

 それなのにバット型ケーキ、ブラウニー、クッキー、シュークリーム、カップケーキ、蒸しパン、タルト、キッシュ、チーズケーキ、さまざまなクリームやジャムができるという。それぞれに調理時間と難易度が掲載されているが、長時間かかる難しいものは少ない。

 たとえば「へた蒸しパン」。調理時間20分、難易度1。米粉、コーンスターチ、てんさい糖、塩、植物油、ベーキングパウダー、水、のみを使い20分で完成。作業は材料を混ぜ、それを冷蔵庫で寝かせ、蒸し器で蒸すだけ。

「りんご蒸しパン」「さつまいも抹茶蒸しパン」「マーラーカオ」などアレンジレシピも掲載されているので、ゆくゆくは自分好みのオリジナルな1品にもたどり着ける。

 同様に基本のクッキーをマスターしたら(バターを使わず、型抜きもしない)、さまざまなクッキーに応用できるし、さくさくホロホロのショートブレッドもできる。

 著者は「へたおやつだから、へたであたりまえ。上手にできたら、むしろびっくり」の気持ちで、たとえ思い通りにいかなくても、「次は、あと5分長く焼いてみよう」「もっとしっかり混ぜてみよう」と考えていくことが大事だという。「へた」でいい、と思い試行錯誤していると、ある時「へた」卒業の日がくるというのだ。

 お菓子作りの「はじめの一歩」に、グルテンフリーや無添加に興味がある方に、心からおすすめしたい。

文=青柳寧子