「猫マンガ飽きた」と言う前に! きょとん顔にキュン死するこのマンガを読んでくれ
公開日:2018/4/22
猫をテーマにしたマンガは星の数ほどある。正直ちょっと食傷気味……なんて言いつつ、やっぱり読んじゃうんだなこれが。
最近読んだ猫マンガのなかでヒットしたのが『猫のきもちがわからない』(おしどりさや/KADOKAWA)だ。まず、タイトルが、いい。筆者は猫を飼い出してもうすぐ1年になるが、本当に猫の気持ちがわからない。それはまだ“猫歴”が短いせいだと思っていたが、先代猫から合わせて何年間も猫を飼い続けている著者のおしどりさんが、こんなタイトルの本を出すくらいなのだから、猫というのはやっぱり人知を越えた存在なのだろう。
この本に登場するのは六角とレンチという2匹の兄弟猫。「六角レンチ」からとったというシブい名前に似合わず、人間の肩に乗るのが好きだったり、ごろんと横になって「なでて」アピールをしたりするというから、もう……かわいすぎる!
筆者が思うに、おしどりさんの描く猫の絵は、無表情のときの顔がたまらないと思う。「きょとん」と効果音をつけたくなるような顔に思わずきゅんとしてしまう。
それから「2匹いる」というのもこのマンガの大きな魅力のひとつ。トイレの仕方が違ったり、好きな遊び方が違ったり。その個性を見ているのが、とても興味深く楽しいのだ。うちにいる猫はまだ1匹だが、個体差を愛でるために、保護猫をもう1匹もらってこようかなと思ってしまうほど。
「正直、猫マンガ飽きたわ……」という人も、最後にぜひこの『猫のきもちがわからない』を読んでみてほしい。きょとん顔にきゅんとして「猫マンガ、やっぱりいいわ」となること請け合いである。
(文=近藤世菜)