淫魔と男子高校生のちょっとエッチな恋! ライバル登場で予想もつかない展開に…!?

アニメ・マンガ

2018/4/29

『でびるち』(むすあき/泰文堂)

 男性の精気を吸い取るという伝説の淫魔「サキュバス」。そんなエロスの権化的存在をヒロインにしたことで人気を集めているラブコメ『でびるち』(むすあき/泰文堂)の第4巻が、4月12日(木)に発売された。本作は連載型新作マンガ配信サービス「GANMA!」にて連載中の話題作。高校生である登場人物たちの恋愛模様を軸にしつつも、天使と悪魔という対立構造も描かれている。

 主人公となるのはごく普通の男子高校生・冬樹。それに対し、登場するヒロインたちは、ほとんどが悪魔や天使だ。サキュバスの咲場ヨミナ、その妹のイヨナ、ヨミナを守ろうとするスモモ、彼女たちはいわゆる悪魔。そして、縁寺エルや学園の風紀委員たちは天使。冬樹は彼女たちに翻弄されながらも、男子高校生としての青春を謳歌していく。

 第4巻で描かれるのは、ラブコメの王道でもあるシチュエーションだ。みんなで海に遊びに行ったり、風邪をひいたところにお見舞いに来てもらったり…。一つひとつのエピソードがかわいくて、読んでいて胸キュンの連続である。おっと、本作の目玉でもあるちょいエロ要素も忘れちゃいけないところ。

 また、本巻ではこれまでいなかった冬樹のライバルも登場する。それが後輩の風斗だ。コンビニのアルバイトで知り合った風斗は、どうやらヨミナのことを意識しているよう。もちろん、冬樹は内心穏やかではない。ここで冬樹とヨミナの恋に一波乱起こりそう…と思った矢先、物語は思いがけない方向へと転がっていく。

 それは天使と悪魔の対立。第2巻や第3巻でもそれは描かれていたが、ここにきてついに本格化し始める模様。非道な天使たちが登場し、彼らはみな、ヨミナを抹殺しようと仕掛けてくるのだ。ここで効いてくるのが、第3巻で風紀委員たちが口にしていた「安心しろ たとえ悪魔でも 咲場ヨミナを救うために私達がいる」というセリフ。同じ天使の中にも、エルや風紀委員たちのようにヨミナを救おうと思っている者たちと、そうではなくこの世から消し去ろうとする者たちとがいるのだ。

 何気ない日常から、一気にピリッとしたシリアスな展開へと動き出した本作。特にエルが明かす「ヨミナの秘密」を知ったとき、きっと読者は彼女を守ってあげたいと思うだろう。そして、そのカギを握っているのは、ただの人間である冬樹。彼とヨミナは幸せになれるのか――。

 恋とバトルとが入り乱れ複雑化し始めたストーリーは、さらなる反響を集めるはずだ。

文=五十嵐 大