「金と名声を手に入れたいか?」トップマフィアが教える常識はずれの必勝仕事術

ビジネス

2018/4/26

『最強マフィアの仕事術』(マイケル・フランゼーゼ:著、花塚 恵:訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 マイケル・フランゼーゼはイタリア系アメリカンの元・マフィアだ。その能力の高さで「トップマフィア」とも呼ばれ、1970~80年代の絶頂期には数百万ドルを稼ぎ、巨万の富を得た。その後80年代半ばに複数の恐喝の罪に問われ、懲役10年の判決を受けて、ファミリーとの縁を切った。
 現在はマフィア時代の体験を元に、それを人々の役に立てようと講演活動などをしている。

 日米でベストセラーとなった『最強マフィアの仕事術』(マイケル・フランゼーゼ:著、花塚 恵:訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、厳しい世界を渡ってきた彼だからこそ書ける、マフィア時代のエピソードがたっぷり入った異端のビジネス書。しかしながら、視点を変えれば我々でも参考にできるものは多い。今回は、その仕事術を少し覗いてみよう。

■情報は役に立つ。しかし注意して扱え

 マフィアの世界では「情報」は成功への鍵。そのために、よく仲間同士で情報を交換する。行動を起こす前に情報を仕入れておくと、稼ぐべき時に稼ぐことができる。しかし、情報に無防備に従っているだけでは痛い目に合うから注意。仕入れた情報について考えた自分なりの意見を持っておくことも重要だ。著者はかつて自身を裏切った人物に嘘を教えて痛い目に合わせたという。

■先に相手にしゃべらせて情報を集めろ

 著者は「相手の言い分を聞く前に自分から口を開いては状況を悪くする」という。ビジネスでは、聞き上手になることが何よりも大切だ。もともと聞き上手でなくとも、そのフリをしてでも口を閉じて耳を傾けたほうが良い。聞き役に徹すれば、情報は自然と入ってくる。相手がひと言も発しないうちから喋り出せば、それは墓穴を掘っているのと同じことだ。

■人生を楽しまずに、何のための成功だ?

 マフィアでも、仕事に夢中になりすぎて自分個人や自分の家族をないがしろにしてしまうことがある。一番に利益を求めたいところだが、無理をしすぎるとかえって赤字になるという。カネを稼ぐことに夢中になると人生を楽しむ機会が奪われる、と著者は断言する。ときどき一歩引いて、自分の仕事への取組み方が正しいものかどうか考えてみたほうが良い。

■何度失敗しても健康ならまた挑戦できる

「どんな問題を抱えていても、心身の健康をつねに保つこと」が重要だと著者。自分の体という土台はとても重要だ。マフィアの世界でも、ビジネスの世界においても、何も失敗しないという人間はいない。ときに金や物を失うこともあるだろう。そんなときにも、健康であれば自分を見失わずに済む。どんな世界でも体が資本なのだ。

 マフィアの仕事術といえども、意外と私たちの仕事に役立てられそうなものばかりだ。私たちには馴染みのない突拍子もないように聞こえるエピソードもあり、さすがマフィアといったところだが、その中にもきちんとヒントになる箇所が散りばめられているのがおもしろい。本書で、あなたに合うビジネスの極意を探ってみてはどうか。

文=ジョセート