覚えることはたった3つ! “残念写真”とおさらばできるカメラのコツ

暮らし

2018/5/10

『カメラはじめます!』(こいしゆうか/サンクチュアリ出版)

 使ってみたいと思っても、ボタンが多くて何となくハードルの高い一眼レフ。「買いたいけど使える自信がない」「買ったけど放置している」なんて声もよく聞く。カメラに詳しい人に聞いてみても、難しい単語が出てきて、機械音痴には辛すぎるのが現実だ。ましてや自分で本を買って勉強なんて、考えるだけで挫折してしまいそう。そんな筆者のような人にぜひともオススメしたい、『カメラはじめます!』(こいしゆうか/サンクチュアリ出版)という本を見つけた。

 本書によると、「ボケ具合を変えられる」「明るさも変えられる」「色を変えられる」の3つを覚えるだけで、見違えるように写真がうまく撮れるようになるという。しかも、漫画で具体的に、ストーリー仕立てで進んでいくので、視覚的に入ってきてとても見やすく分かりやすい。


▲漫画の一部。ボケ具合を変えるとどうなるのかの解説


▲具体的な数値や写真とともに分かりやすく紹介されている

 本書を読んで思ったのは、「私もカメラを始める時、こんな本が欲しかった……!」ということ。これだけ抵抗なく読めるカメラの指南書はなかなかない。この極限までポイントを絞った本が出版された背景には、編集担当である大川美帆さんの経験と思いがあるという。そこで、大川さんに話を聞いてみた。

 大川さんは今でこそ趣味だが、始めた当初は何からどうすればいいのかも分からず、「カメラの世界は初心者に優しくない」と感じたそう。まず、買うところからポイントが分からない。かくいう筆者も、仕事をする上でカメラがあった方がいいと言われて買いに行った当時、選ぶポイントが分からず店員さんに丸投げし、言われるままに購入した。しかし当時はカメラを使うということがよく分かっておらず、望遠レンズがセットになっていない方を購入してしまった。それでもものすごく困るわけではないが、今ではセットを買っておけばよかったと少し後悔している。


▲この本なら、カメラを買うときに見るポイントも一目瞭然……!

 そんな人を少しでも減らし、カメラを買うハードル、使うハードルを下げたい、という思いが詰まっているのがこの本なのだ。「専門用語を極力使わず、お手本写真だけでなくどう撮るのかもしっかり見せられるよう、漫画というスタイルを選びました」という言葉の通り、漫画は著者でもある主人公のこいしさん目線で、リアルな1人の女性の体験として描かれている。

 大川さんは、「写真を撮る」ということを習慣化することで、普段気にも留めていなかった何気ない日常が目に留まるようになり、隠れた美しさ、瞬間に気付けるようになるのも魅力だと話す。そして写真を見返すことで、「自分ってこういうものが好きなんだ」と新しい自分に気付くこともあるという。

 この『カメラはじめます!』なら、カメラを始めてみたい人、何か新しいことを始めてみたい人が「カメラの世界って意外と簡単! 面白い!」と思えるような、初心者を置き去りにしない優しさで、日常のちょっとしたキラキラ、幸せに気付くお手伝いをしてくれるはず。もちろん、さらに上を目指したい人のために、もう少し上のステップについても触れてある。だがまずは、第一歩として本書を開き、カメラ片手に切り取りたい世界を探してみてほしい。

取材・文=月乃雫