「我思う、ゆえに我あり」を説明できる? 哲学者の言葉が丸ごと分かる最新ガイドブック

文芸・カルチャー

更新日:2020/5/11

『ゼロからはじめる! 哲学史見るだけノート』(小川仁志/宝島社)

「我思う、ゆえに我あり」とか、「神は死んだ」とか、誰しも一度は耳にしたことがあるけれど、意味をきちんと説明できるかと問われると難しい。そんな哲学者の言葉ってたくさんありますよね。

 あるいは、物知りな友達や先輩がデカルトとかニーチェとか言うのを聞いてカッコいいなと思ったり、会話や小説に出てきたけれど意味が分からなくてドキッとしたり、自分にがっかりしてしまったことはありませんか?

 そんなあなたにおすすめなのが、『ゼロからはじめる! 哲学史見るだけノート』(小川仁志/宝島社)です。本書は、哲学初心者のあなたが、あっという間に哲学者たちの名前や言葉の意味、主義主張や歴史まで覚えてしまう、最新の哲学ガイドブックです。

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 とにかく構成がすっきりしていて分かりやすい!というのが本書のいちばんの特徴。1つの見開きにつき1人の哲学者というシンプルさで、古代から現代までの歴史とともに多くの哲学者たちが紹介されています。

 また、解説にはイラストがたっぷり使われているので、哲学書のように構えて読むようなところは一切ありません。文章も初心者が分かるようにかみ砕いて書かれているので、読んでいて楽しく、飽きません。哲学者たちにまつわるおもしろエピソードや1コマ漫画も入っているので印象に残り、どんな人物なのか飲み込みやすく、しかも忘れにくいのもポイントでしょう。

 それでは少しだけ、本書から具体例をいくつか挙げてみたいと思います。