とびきり優しい“いぬ”に癒される。Twitterで話題「もっさりもさお」

エンタメ

2018/5/18

『もっさりもさお ぼくがいるからだいじょうぶ!』(じゅん/双葉社)

 もさもさで可愛くて、とびきり優しくて、ちょっぴりドジな“いぬ”がTwitter上で話題になっている。その名は「もっさりもさお」。モデルの犬種はビションフリーゼ。名前のとおり、見た目は“ふわふわ”というよりも、“もさっ”としていて、ちょっとどんくさそうだ。

 作者は1996年生まれの若手イラストレーター。2017年2月19日にLINEスタンプとして初登場したもっさりもさお。当時は作者のフォロワーも700人程度であったのが、5ヶ月後には2万フォロワーを突破。今年の2月には生誕1周年を祝う「大もさもさ展」が開催され大盛況に終わるなど、人気はネット上にはとどまらない。

 そんなもっさりもさおが書籍『もっさりもさお ぼくがいるからだいじょうぶ!』(双葉社)として5月18日に発売された。

 もっさりもさおの人気の秘訣はやはりその癒し度抜群の容姿と、心があたたかくなるセリフやストーリーの数々だろう。それが紙の本として一冊にまとまるのは、いつだって手元におけるという点でファンにとって嬉しいことだ。

 しかし、嬉しいのはそれだけじゃない。なんと書籍化にあたり、中身はほとんど描き下ろしだというのだ。今までTwitter上で「もっさりもさお」に癒されていたファンもまた新鮮な気持ちで楽しめる。

 もっさりもさおのストーリーはもちろん、カニさんやポメちゃんとの出会いも描かれている。

 ちなみに、もっさりもさおの癒しポイントは、意外と投げやりな部分にもある。

 心をしずめてゆっくりと優しい、そんな穏やかな日が過ごせればいいけれど、日によっては「あーあ」ってぜんぶ嫌になって壊しちゃう日もある。もっさりもさおのちょっと気まぐれでマイペースな姿は、いつもきっちりとしすぎて疲れやすい人の気持ちをそっと解きほぐしてくれるかもしれない。

 淡いカラーとふわふわのいぬたち(と、“かに”と“うさぎ”)。どこを開いてもマイナスイオンを感じるような和やかな気持ちになる。何かとクヨクヨ悩みがちな筆者は、落ち込んだときにランダムでページをめくる。なんだか慰めてもらっているような気分になって、嬉しくて逆に泣きそうになったりする。

 私たちはひとりじゃない。ちょっとドジだけど、とにかく優しいもさもさのいぬが隣にいてくれる。「ぼくがいるからだいじょうぶ!」というタイトル通り、そっとそばにい続けてくれるような優しさのこもった一冊だ。

文=園田菜々