めまいは脳の病のサインかも!? 放っておいてはいけない「危ないめまい」とは

健康・美容

2018/5/27

『なかなか治らないめまいが治る―めまいは耳からとは限らない!』(中山杜人/さくら舎)

 突然ですが、みなさんはめまいを経験したことがありますか? 経験したことがあるという方は、周りの世界がぐるぐる回るようなイメージを思い浮かべると思います。しかし、めまいにはぐるぐると回る回転性のめまいのほかに非回転性めまいも存在するといいます。

 そしてこれらのめまいの症状は耳鼻咽喉科が専門とするものだけでなく、神経内科、一般内科、脳神経外科、婦人科、精神科、眼科など複数の科にまたがる症状なのです。

 そこで本稿では、『なかなか治らないめまいが治る―めまいは耳からとは限らない!』(中山杜人/さくら舎)に即して、めまいが「『耳鼻咽喉科』を受診すれば何とかなる」というものではないということを、その原因と予防法・治療法という観点からみていきましょう。

■医師が警戒する「危ないめまい」とは?

 めまいを専門とする医師の間で、程度の大きさや原因となる場所によっては「危ないめまい」もあるといいます。たとえば、脳の一部分(脳幹、小脳など)の不調が原因で生じるめまいは、腫瘍や出血を伴うものでも、耳が原因のめまいと同じ回転性のめまいとなることもあるのだとか。

 めまいとともに頭痛、しびれや麻痺感覚、眼前暗黒、平衡失調のような症状が出たときには「危ないめまい」が疑われるのだそうです。とくに、脂質異常症や糖尿病、高血圧、内臓肥満などの生活習慣病を患っている人は要注意だといいます。これらの症状を伴うめまいを感じたら、耳鼻咽喉科ではなく神経内科や脳神経外科を受診することがおすすめです。

■大部分の人のめまいは治るが、きちんと医療機関の受診を

 一般的にめまいは、定番の薬を使った標準的な治療法で治るとされています。それでも、中高年の方や生活習慣病を患っている方は、めまいの背後に重大な疾患が隠れた「危ないめまい」の可能性もあります。こうした疾患を早期発見するためにCTスキャンやMRI、MRAなどをもちいた診察を受けることがおすすめなのです。

 さらに、標準的な治療法でうまくいかない場合には、鍼灸や指圧などの東洋医療の活用も視野に入れることが大切なようです。西洋医療と東洋医療を並行して受けることも効果があるといいます。

 単純に「めまい」とはいっても個人差があります。ですから、本書をきっかけに専門の医療機関をきちんと受診し、自分にあった治療法で、医師と二人三脚で治癒を目指していきたいですね。

文=ムラカミ ハヤト