ラクに貯蓄できるのは人生で3回。知らなきゃ損する!? お金の話

暮らし

2018/5/30

『お金を貯めていくときに大切なことがズバリわかる本』(菱田雅生/すばる舎)

「人生100年時代」と言われているなか、漠然とした不安が膨らんでしまうことはないだろうか? そんなときは、『お金を貯めていくときに大切なことがズバリわかる本』(菱田雅生/すばる舎)で解決できるかも!?

 これまでお金を貯められなかった人のために、具体的な家計運営や資産運用のポイントをはじめ、身の丈にあった貯蓄への考え方から、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関では教えてくれない本質的な多くのノウハウまで、わかりやすく紹介、解説している。

 著者は1969年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、山一證券に入社。その後、独立系ファイナンシャル・プランナー(FP)となり、2008年に資産運用や住宅ローンなどを中心としたアドバイスを行うライフアセットコンサルティング株式会社を設立。約20年間で得た知識や経験を活かし、金融機関の職員をはじめ、一般の生活者にいたるまで、ファイナンシャル・プランニングを伝えている。

 そこで本書から内容の一部をまとめたものをご紹介したい。

■貯められない人に共通する弱点とは?

 次の3つのどれかにあてはまっていたら要注意。

□そもそも自分の家計のことがよくわからない
□安定的に資産形成していくための知識がない
□お金を貯めるための習慣づけができない

 では、実際に何をチェックすることから始めたらいいのかを見ていこう。

■人生でラクに貯蓄できる期間は意外と短い!?

「支出よりも収入が上回っている時期」は、一般的に人生で3回程度ある。

(1)社会人になってから結婚するまで。
(2)結婚して子供が生まれるまでの共働き期から子供が中学生になるくらいまで。
(3)子育てが終わってからリタイアするまで。

 著者がさまざまな家計を見てきたなかでも、やはり賢い人ほど早くからお金を貯めているという。給料が多いか少ないかはあまり関係なく、最低でも月給の2、3割は貯金へ。それに合わせた生活スタイルに変えなければならないが、いろいろ考えるのが面倒な人は、給与天引きで毎月決まった額を強制的に貯めてみるのもいいのだとか。

■老後の生活は現在の延長線上にしかない!?

 現在の自分の1カ月の家計をチェックしよう。老後もそのくらいのお金で生活していくとして、公的年金(国民年金や厚生年金のこと)で足りない部分が、どれくらいになるかを概算でもいいので確認したい。

 公的年金の支給額は、日本年金機構のねんきんネットや、誕生月に送られてくるねんきん定期便などから試算できる。退職金が見込めるなら、それも考慮に入れて必要な貯蓄額を見積もっていこう。

 仮に、公的年金からの収入だけでは足りない金額を毎月10万円とすると、年間120万円。65歳から90歳までの25年間で考えれば、3000万円(=120万円×25年)となる。

■年1回のチェックでも家計はわかる!

 家計簿をつけてない人のために、年間ベースの家計チェック法がある。

(1)この1年間でどれだけ貯金したか、その金額を把握する
 口座が一つしかない人は、今の残高から1年前の残高を差し引けば、この1年で貯まった金額が算出できる。わからない人は、これからの1年間でいいので、記録しておくこと。

 1年間で貯金した金額(=年間貯蓄額)がわかったら、その年の手取り収入から年間貯蓄額を差し引く。出てきた金額が、年間総支出額。1年間に使ったお金だ。

(2)継続して一定のペースで出ていくお金を算出
 年間総支出額から、一時的な支出(海外旅行の費用や、マイホーム、マイカー購入の頭金など)を差し引くと、経常的な支出が算出できる。これは日常生活を維持していくために必要なお金と言える。

(3)その他の支出を割り出す
 さらにこの経常的な支出から、住居費や教育費や保険料などの金額を思い出して順番に差し引いていき、最後に食費や公共料金などの基本生活費を差し引く。

 その最後に残った金額が、使途不明金を多く含む「その他の支出」。どこの家庭にもあるものなので気にしなくてOK。これを毎年実行すると、年間ベースではあるが、家計の傾向が把握できる。

 そのほか本書では、保険・住宅ローンの見直し、債券・株式・投資信託の無難な資産運用の方法、非課税制度の「つみたてNISA」「DC(確定拠出年金)」など、わかりやすく教えてくれるので「私もやらなきゃ!」という気分になるはず。詳しくはこの機会にぜひ本書でしっかりチェックしてほしい。

文=Sachiko