2回目はないと思われてしまう“NG会話”とは? 婚活男子のための「女性の心を掴む会話術」

恋愛・結婚

公開日:2018/6/2

『男の婚活は会話が8割 「また会いたい」にはワケがある!』(植草美幸/青春出版社)

 容姿も悪くない。経済力だってある。なのにどういうわけか“2度目のデート”に結びつかない……。そんな悩みを抱える男性って、結構いるみたいです。1回目のデートはたしかに盛り上がったはずなのに、次の約束を取り付けようとしたときにはスルー。一体何が悪かったのか? 真剣に婚活しているのなら、「俺はもう一生結婚できないかもしれない」と、ドツボにハマってしまう人もいるかもしれません。これは由々しき事態。

 しかし、諦めるにはまだ早いです。あなたの会話力が向上すれば、2度目のデートに結びつけることができるかもしれないのです。

『男の婚活は会話が8割 「また会いたい」にはワケがある!』(植草美幸/青春出版社)は、男性のための婚活教本。こと、会話力アップを目指した内容になっています。

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 カリスマ婚活アドバイザーとして知られる著者の植草美幸氏は、これまで何千組ものカップルを結婚に導いてきた実績を持ちます。と同時に、婚活が上手くいかない男性も数多く見てきました。経済的にも容姿的にも申し分ないのに、ことごとく失敗していくのはなぜなのか。分析してわかったのは、“女性を喜ばせる会話術をまったく身につけていないこと”だったのです。

■女性に2回目はないなと思われてしまう“NG会話”

 本書では、著者が実際に目にしてきた男性のNG会話例を紹介しつつ、会話の改善方法を紹介しています。たとえば、第1章の「実例! もう会いたくない男図鑑」では、こんなNG会話を紹介しています。

「新規プロジェクトを任されてるんだ~」
「新人が使えなくてさ~」
「取り引き先がゴネてるんだよね~」

 彼女にいいところを見せようと、つい仕事がデキる俺アピールをしたくなる気持ちもわりかります。しかし、婚活の場で「仕事が忙しい」アピールは絶対NG。忙しいのは女性だって同じです。著者いわく、「そもそも婚活の最初のデートで仕事の話はタブー」なんだとか。

ある程度の年齢を重ねて、仕事にやりがいやプライドを持っている男性は、自分がいかに素晴らしい仕事をしているかを話したがる傾向にあるのです。
仕事を知ってもらうことは自分のアピールにも繋がりますから、その気持ちはわかります。
しかし、仕事の話には、実は女性はそこまで興味がなかったりします。下手をすると、上司としゃべっているような感覚にさせてしまう恐れも。そうなると、もう結婚相手の候補から外されてしまうのです。(本書26ページ)

 このほか、自分に自信がないからやたらと家族自慢をしてしまう男性、相手の女性をいじるようなことを言ってマウンティングを取ろうとする男性など、女性からしてみたら一発退場のような男性の実例が、ゴロゴロ登場します。しかし著者によると、こうした男性の多くは、相手を不快にさせる会話をしている自覚がないんだそうです。なぜなら、よかれと思って話しているわけですから。だからこそ、会話を分析することが大事なのです。

■なんでも相手任せ男のカン違い

 第5章の「やってはいけない婚活会話」では、男性がやりがちな言動をより具体的に分析しています。たとえば、“なんでも相手任せにする男性”。女性の意見を尊重したいからといって「デートはいつがいい?」「何食べたい?」「場所はどのへんがいい?」など全部女性に聞くのはダメ。親切にみえて、まったく親切でない典型パターンです。

 そうではなく、「次はいつ会おうか? 僕は明日でも大丈夫だし、◯日と◯日が空いてるけど、君の予定はどうかな? もし空いてなかったら別日で調整しよう」という風に、相手に選択肢を与えることでスムーズに約束を取り付けることができます。

 このほか、デート後に送る理想的なメールのフォーマットや、季節別の気遣い会話集など、そのまま使える会話例が盛りだくさん。デート前日の男性の予習にぴったりの一冊なのです。

 冒頭で男性向けの本と書きましたが、女性が読んでも面白いです。NG例を読んでいると恐らく「こういう人、会ったことある!」という気持ちになることでしょう。そのときなぜその男性がどういう意図でその発言をしたのかが、この本を読めば答え合わせができる……かもしれません。気になる方は、ぜひご一読を。

文=島野美穂