やってみると意外と簡単! レンジや炊飯器を活用して、お手軽自炊生活【作ってみた】

生活実用

更新日:2018/7/9

『やってみたら思ったより簡単だった! スグうま自炊生活』(まきあやこ/ナツメ社)

 4月から新生活が始まり、1人暮らしを始めた人も、そろそろ慣れてくるこの時期。買ったもののほとんど使っていなかった調理器具を見て、「自炊しようかな」と思い始めている人も多い。しかし料理経験の少ない人にとっては、「うまくできるか不安」「大変そう」とハードルが高く感じるかもしれない。

 そんな料理初心者の味方として活躍してくれそうな、『やってみたら思ったより簡単だった! スグうま自炊生活』(まきあやこ/ナツメ社)という本が出版された。本書は、少ない手間で簡単に美味しい料理が作れる工夫を凝らしたレシピを紹介しているレシピ本。炊飯器や電子レンジなどをうまく活用すれば、料理は決して難しいものではない。では具体的に、どんな手順で作れるどんな料理が紹介されているのか。いくつか作ってみようと思う。

■「甘酢タルタルチキン南蛮」(P.22~P.23)


 1つめは、少ない油で揚げ焼きして作る「甘酢タルタルチキン南蛮」。鶏むね肉、塩、コショウをジップロックに入れ、下味をつける。次に薄力粉と溶き卵を加えて衣をつけ、油を入れたフライパンに並べて火をつけ、揚げ焼きする。野菜も素揚げする。あとは酢、砂糖、塩をレンジで加熱したものに漬け、ゆで卵とマヨネーズで作ったタルタルソースを添えれば完成!

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 ふわっとした食感の衣と甘酢、タルタルソースの組み合わせは、多くの人が愛する定番の味。鶏肉をそぎ切りにしておくことで少ない油でもしっかり揚がるので、1人暮らしでも抵抗なく揚げることができる。野菜もたっぷりなので、栄養バランスもばっちりだ。

■「優しい鶏粥」(P.50~P.51)


 2つめは、炊飯器で作る「優しい鶏粥」。こちらは炊飯器に切った鶏もも肉、生姜、お米、水を入れてお粥モードで炊飯すれば完成! トッピングは、本書と同じ食べるラー油、ポン酢+ごま油、ねぎ、ザーサイを用意した。

 生姜と鶏肉のだしをたっぷりと吸ったお粥に、薬味やラー油などのトッピングを好みで加えることで、飽きずにあっという間に完食してしまった。お粥というと体調を崩しているときの食べ物、というイメージが強いが、こうやってアレンジを加えれば朝ごはんや夜食にもぴったりの一品になる。

■「サーモンクリーム・ジップパスタ」(P.85)


 最後は、ジップロックと電子レンジで作る「サーモンクリーム・ジップパスタ」。ジップロックにパスタ、牛乳、粉チーズ、塩、鮭フレーク、オリーブオイルを入れて、冷蔵庫に3時間置いておく。あとはレンジで2分加熱し、よく混ぜてさらに2分加熱すれば完成。仕上げに卵黄とネギをのせる。

 水を使わず牛乳の水分だけで作っているので、まるで生クリームが入っているかのような濃厚さ。卵黄を絡めて食べれば絶品。もっちりした食感が本格的で、まるで生パスタを使用しているかのような食べ心地だ。

 一見、初心者には少し難しそうな料理でも、実はちょっとした工夫でこのように簡単に作ることができる。コツさえ覚えてしまえば、あとは自分の好きな具材、味に変えて作ればレシピの可能性は無限大だ。

 この『やってみたら思ったより簡単だった! スグうま自炊生活』は、ほかにもトースターで作るレシピやフライパン1つで作るレシピ、食材の保存方法、ささっと作れるおつまみやデザートなど、知っておきたい情報がぎゅっと詰まっている。これから料理を始めるという人は、まずはこの一冊があれば、当分は困らない。最近は、男女問わず料理にハマる人も増えている。苦手意識のある人も、この本から始めてみれば料理好きになれるかも!?

調理・文=月乃雫