椎名桔平が、日本経済の裏側で暗躍するダークヒーローを熱演! 連続ドラマW『不発弾』見どころは?

エンタメ

2018/6/9

 6月10日より、WOWOWにて椎名桔平主演『連続ドラマW 不発弾 ~ブラックマネーを操る男~』がスタートする。第1話は、大手電機メーカー・三田電機産業の記者会見から始まる。1500億円もの不適切会計が露呈した一大金融スキャンダル。その背後には、謎の金融コンサルタント・古賀遼(椎名桔平)がいた。彼は一体何者なのか? どのような道を歩み、日本経済の裏側で暗躍するに至ったのか? 彼の半生とバブル直前から現在までの激動の日本経済がより糸のように絡み合い、40年もの長い歳月にわたるヒューマンサスペンスドラマとして濃密に描き出される。

 このドラマの魅力の第一は、古賀の人物像だろう。古賀は、非情な手段で金融取引を操ってきた。多くの人間が古賀によってバブルに踊らされ、ときにすべてを、命すら失う。しかし一方で、彼の中には人を惹きつける不思議な優しさがある。古賀は決して心の内を語らない。悄然と日本経済を見つめる古賀の有り様は、現代のダークヒーローといえる。古賀の魅力を椎名さんはこう語る。

「彼の一番の魅力は、どんなときもピュアな部分を持ち続けているところではないでしょうか。金融業界でのし上がっていく過程は、サクセスストーリーにも見えます。でもそれは、彼が自分のために望んだものではない。いつも誰かを思ってのことです」

 ドラマが進む中で私たち視聴者は、古賀の純粋さの根源を大牟田の炭鉱町で育った過去に見出すことができる。大切な人を救いたい一心で、彼はバブル直前の中堅証券会社・国民証券に入社したのだ。現在と交互に語られる彼の過去と、その過程で築かれる上司・中野哲臣(奥田瑛二)、三田電機産業相談役の東田章三(宅麻伸)、内縁の妻・佐知子(原田知世)らとの絆も大きな見所の一つだ。

 さらに経済ドラマとしての重要性も強調したい。このドラマの原作は相場英雄の小説『不発弾』で、日本経済の裏現代史ともいえるような形で、粉飾決済や損失補填、デリバティブなどの金融商品や事件をモチーフに、バブルとその崩壊を克明に描いている。ドラマでは、その激動の時代を丁寧に、かつわかりやすく映像化。経済の知識ゼロでもドキドキを体感できる。そしてそこに、古賀が仕掛けた「不発弾」の謎が密やかに埋め込いている。

 最後に、椎名さんにドラマ込めた思いを聞いた。

「連続ドラマWだからできるチャレンジングな社会派ドラマだと思います。現在、日本でも世界でも社会・経済が大きく動いている中で、とても意義深い作品を作ることができたと思っています」

『不発弾 ~ブラックマネーを操る男~』は、第1話無料放送。ぜひ日本経済に生きるダークヒーローのヒューマンドラマを堪能したい。

文=松井美緒

▼番組情報
『連続ドラマW 不発弾 ~ブラックマネーを操る男~』(全6話)

原作/相場英雄(『不発弾』新潮文庫刊) 監督/星野和成 脚本/田中眞一 音楽/林ゆうき 出演/椎名桔平、黒木メイサ、宅麻伸、原田知世、奥田瑛二
6月10日(日)より、毎週日曜22:00~WOWOWにて放送  ※第1話無料放送
1500億円もの不適切会計が露呈した大手企業・三田電機産業。その裏には、金融コンサルタントの古賀遼がいた。捜査二課の管理官・小堀弓子はこの不適切会計を粉飾と疑い、古賀を追い始める。貧しい炭鉱町で育った古賀は、ある出来事を機に復讐を誓い、それは日本経済の深い地層に「不発弾」として仕掛けられていた。