もうリバウンドしたくない! 理想の体形をキープできる「7ルールダイエット」

健康・美容

公開日:2018/6/12

『30日間で人生が変わる! 7ルールダイエット』(ベストセラーズ)

 靴のかかとの減り方が人によって違うように、100人いれば100通りの体質があり、クセがあり、生活習慣がある。だから、特定のダイエット法や健康法を実践してすんなり効果をあげる人がいる一方で、なかなか身につかず挫折を味わう人も出てくる。

 だから、自分の体質や生活習慣に合った方法を見つけることがダイエットには不可欠なのだが、“ダイエットの成功=理想の体形を長く維持すること”と考えたとき、「その方法を、10年後、20年後も続けていられるか」ということも大きな判断基準になると言えよう。

 この「自分に合ったダイエット方法」の発見を推奨しているのが、『30日間で人生が変わる! 7ルールダイエット』(ベストセラーズ)だ。タイトルを一見しただけでは分からないが、本書の要旨は「100人いれば、100通りのダイエットがある」ということにある。そして、それを踏まえた上で著者の杉山舞さんが提唱しているのが「基本のやるべきこと=7ルール」の実践なのだ。

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■仕事や育児で時間がない人でも、半世紀運動をしていないおばあちゃんでも続けられる「7ルールダイエット」とは

 著者である杉山舞さんは、ボディメイク・インストラクターとして、14年の指導歴で35万人もの身体づくりに携わってきた。そして、様々な体質や生活習慣の人と接する中、「一つとして同じダイエットのストーリーはない」と痛感しながらも、共通する「基本のやるべきこと=7つのルール」を発見する。

 一時的な減量を目的にしたものではなく、生涯を通じての体型維持を目的にした“習慣”の側面が強い「7ルール」。実際、杉山さんが主宰するボディメイクサロンでは、77ルールダイエットで正しい食習慣を身につけながら、さらにエクササイズをプラスすることで、幅広い年代や生活習慣の女性が体質改善・体型維持を実現しているのだという。

 では「基本のやるべきこと=7つのルール」とはどんなものなのだろう。実際のルールを本書から一部ご紹介しよう。

■Rule1 毎日、朝食を食べる

 まず1つめのルールは「毎日朝食を食べること」。なんだ、それだけ~!?と思うかもしれないが、その日の最初の食事である「朝食」は、実はとっても重要。というのも、朝食を食べるか・食べないかで、ダイエットと密接に関係している「インスリン」の働きが違ってくるからだ。

 インスリンは、血中の糖分を筋肉や臓器にエネルギーとして送り込む一方、余分な糖を脂肪として溜め込む役割がある。朝、何も食べずに仕事に臨んで、ランチタイムにおにぎりやサンドイッチを食べようものなら、就寝時から下がり続けた血糖値が急激に上昇し、焦った膵臓がインスリンを大量分泌、どんどん身体に脂肪が付きやすくなるというわけだ。

 朝食の習慣がある人には拍子抜けのメソッドでも、習慣がない人にとっては思ったよりも難しいルールなのだと杉山さん。

「朝食を摂る習慣のない人は、プチトマト5個を食べることからスタートさせましょう。着替えながらポンポン口に放り込むだけでも、ダイエット成功に向けた大きな進歩ですよ」

■Rule7 今日できた自分をほめる

 ルール2~6は本書を読んでもらうとして、杉山さんが「必ず、毎日実践してほしい」と語るのが、このルール7「どんな小さなことでも、できた自分をほめて、認める」ということだ。

「流行のダイエットで一時的にやせたとしても、体型が維持できなければ“失敗体験”として自分の中で認識されます。それが積み重なるとダイエットに限らず“いつもできない私”というネガティブな存在意識ができあがってしまうのです」

 7ルールダイエットでは、厳密な数値管理は重要視されない。「女性の身体はホルモンに勝てない」というのが杉山さんの考えで、生理中にちょっと体重が増えても別にいいのだ。それよりも、「今朝もプチトマトを5個食べられた。私ってエライ!」と、小さな「できた」をきちんと頭で認識して成功体験を積むことが、ダイエットに限らず、何事 の成功にもつながるのだという。

 本書にある「7ルール」はどれも本当に基本的なことで、実践に難くない。ただ、何事 も“継続する”というのは軌道に乗るまでの気合が必要。この7ルールも「30日間だけがんばって続けたら」、あとは毎日の習慣として、無意識に継続するだけだ。

 仕事や育児に忙しく、ホルモンによるマイナートラブルなどもある女性の身体。その身体に、さらに鞭打つようなムリなダイエットはもうやめて、「正しい食習慣」という毎日のご褒美をあげてみよう。身体もきっと相応の見返りをくれるはずだ。

文=八巻奈緒