ロート製薬もリクルートもヤフーも副業OK! 月5万円を副業で稼ぐ方法

ビジネス

公開日:2018/6/15

『新しい副業の教科書 スキマ時間で月5万円の副収入!』(秋葉原副業総合研究会/インプレス)

 これまでの日本企業は、原則的に副業禁止。その代わりに終身雇用で一生会社に面倒を見てもらうのが、サラリーマンの基本的なあり方だった。が、働き方改革を受けて、副業は解禁の流れへと向かっている。ちなみに、ロート製薬、リクルート、サイボウズ、エンファクトリー、さらに、ヤフーやグーグルも副業を認めている会社だって知っていましたか? そう、これからは会社に自分を守ってもらうのではなく、リスクヘッジとしての副業を念頭に置いて働く時代に移り変わろうとしているのである。まあ、会社のほうも、一生社員の面倒を見るのはキツいし、福利厚生も丸抱えは無理なんで、自分で副業するとか何とかしてカバーしてくだされ、ってところが本音なんであろう。

 ちなみに、就職した経験もなければ、四十過ぎるまで正社員だったこともなく、ずっとフリー稼業だった自分からすると、自分で自分の食い扶持のリスク管理をするというのは当たり前っちゃあ当たり前のことであった。だって、どっかの会社が一生自分の面倒を見てくれるとか、リアリティがなさ過ぎて信じられないじゃないですか。それに、フリーならではの倒産に伴う不払いとか、倒産はしないけど支払い遅延とか、まあ色んなトラブルを経験するうちに、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるじゃないけど、できるだけ色んな取引先をキープしておこうとか、自然とリスクの分散を考えるようになるわけである。それだけに、この副業解禁の流れは、会社員の自衛策として、多くの人にちょっと念頭に置いてもらいたいなと思う。

 本書『新しい副業の教科書 スキマ時間で月5万円の副収入!』(秋葉原副業総合研究会/インプレス)では、いち早く副業解禁を呼びかけたサイボウズの青野社長のインタビューや最新副業事情について網羅しつつ、具体的に月5万円の副収入を得るためにどんな副業をどのぐらいすればいいのかを、副業の種類別に紹介している。自分の使っていない場所を提供する。自分の好きなことを金に換える。自分の知識と経験を売る……などと書くと、そんな一般人の趣味や知識を売るとか可能なのかと思ってしまうが、今の時代、売る側と買う側をマッチングさせるための多様なプラットフォームが準備されている。写真素材、イラスト、占い、料理、人生相談……などなど、ありとあらゆるスキルが売買されていると言っても過言ではない。例えば、販売用写真素材を扱うスナップマート、自分の得意分野を出品できるココナラ。ココナラは、プロでなく、一般の人でも参入できるハードルの低さ、明快な報酬制度とランキングシステムが人気を呼んでいるようだ。

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 また、コミュ力高めの人なら、中高年男性が悩みを聞いたり、一緒に過ごしたりするサービス「おっさんレンタル」や、街歩きや農業体験ガイドを行う「タビカ」などをやってみると、正業とは違った自分に出会えそうだ。

 読んでいくうちに、月5万円の副収入がリアルに感じられ、自分もやってみようかと考える人は多いに違いない。月5万円のプラスって大きいですよ。今の時代、残業代で5万をひねり出すのも難しいし。さらなるリスクヘッジとしては、副業で得た5万円を自己投資に使ってスキルアップするも良し。いきなり会社から切られた時に、意気揚々と転職市場に飛び出せるように。最後に、サイボウズの青野社長の言葉をどうぞ。

「人生100年時代と言いますが、いつ会社にご苦労さんと言われて、自分で仕事を見つけなくちゃいけないかわかりません。そんな時に自分の引き出しを増やしておかないとダメじゃないですか?」

 ダメだと思うよ、ホント。

文=ガンガーラ田津美