すべては自分の責任ですることなら、会社員より起業の方がリスクは少ない!!

2012/3/12

言われた仕事はやるな!

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 朝日新聞出版
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:石黒不二代 価格:540円

※最新の価格はストアでご確認ください。

著者はネットイヤーグループCEO。34歳の時に子連れでスタンフォード大学入学しMBAを取得した石黒不二代氏。本書の書き出しはこう始まります。
「36歳の夏、私は、大いに悩んでいた。私は、その時、ビジネススクールを卒業し、アメリカのシリコンバレーという地にいた」

現在私、36歳。確かに悩んでいる。悩みは尽きることはないのですが、やはりこの冒頭に共感できるのです。まぁ、私は日本の川崎市という地で悩んでおりますが…。

初版が出版された2008年、私は活躍する女性経営者、石黒さんが書いたということですぐに本を買いました。実は、ネットイヤーグループが2008年に東証マザーズに上場するよりももっと前に私は石黒さんを取材したことがあります。当時MBAがちょっとしたブームで、既にMBAを取得していた石黒さんは先駆け的存在で、スタンフォード大学で学んで良かったこと、MBAのことなどを聞きました。

「カッコイ女性ってこの人みたいな感じなんだろうなー」って思ったことを覚えています。何よりも自分のやってきたことに後悔がなく、凛とした女性。だから、本もすぐに買って読んだんです。その時はただ「やっぱり、すごいわー」という感想だけでした。環境の違いに縁遠く、私とは世界が違うなーっとも。

でも、今回久々に電子書籍で読み直してみてまた違った感触を得ました。
確かに場所も悩みのスケールも違うのですが、本書で書かれていることは私のように何かに悩んでいる人、決断を迫られている人に的確なアドバイスを与えてくれます。

自分が本当にしたいことは何?
自分が達成したものは何?
失敗はした? 成功はした?
その時自分はどう感じた?
自分を最大化する価値とは何?
自分にとって一番大切なものは何? など。

何かに迷ったとき著者は自分へと問いかけます。これは私たちにもできることです。
自分を振り返り、自分の価値観をしっかり見つけることができれば、自分にとってどんなことが本当のリスクで、価値あるものなのかが見えてくるというのです。

本書ではスタンフォード大学での学び、シリコンバレーという地で感じた起業への考え、その地で働きながら感じたこと、経験したことなどが書かれています。スタンフォードではさまざまな起業家を呼んで話しを聞くこともありました。ディスカッションしたそうです。中には当時アップルを追放されたばかりのスティーブ・ジョブスも来たそうです。何よりも「失敗を許す」文化を実感したこと、起業は「ナイストライ!」と賞賛される価値のあることなど、日本とアメリカの違いは多少あるかもしれませんが、自分の世界を狭くしてしまうか、広い視野で見るかが自分次第なんだと、自分の枠を取り壊してみたくなるのです。

本書のタイトルになっている「言われた仕事」は会社など組織上の与えられた仕事にとどまりません。自分が置かれた環境や生活全てを指した「与えられた仕事」です。しかし、その仕事は今よりの大きな世界に一歩踏み出せば変化するというのです。大きな視野で、既成概念にとらわれず、自分の本当に求める仕事をして欲しいという願いが込められています。社会人にとって大切な「働く価値」を再認識しました。


本書の冒頭。今同じ年の私は今回の電子書籍でもう一度読んで、この冒頭にかなり惹かれました

一度はこのような自分の棚卸しをみてみると、本当に自分したいと思っていることがみつかもしれません

目次はシンプルに9章。読みたい部分からスタートしても大丈夫です