セックスは少しのためらいと多大なる罪悪感で燃え上がる… 島耕作ベスト情事TOP3
公開日:2018/7/14
島は尊敬に値する上司やライバルとの出会いにより前途を切り拓いてきたが、一方で常に女性に助けられてきた。権力争いに明け暮れる男性とは違い、女性は島の誠実さや柔軟さに惹かれ応援するのだ。島の活躍も彼女たち無しでは成し遂げられなかったかもしれない。
1.「最早何も考えられない……」with 大町久美子
大町久美子と2度目に体を重ねた夜。後の「永遠の恋人」はこの頃より島と最高の相性を見せていたようだ。ちなみに、この情熱的なシーンの直後にはふたりはテーブルに向き合ってテキパキと仕事の打ち合わせを始めた。お互い切り替え上手なところも含めた相性なのかもしれない。
自由で美しい運命の恋人・大町久美子
島の運命の恋人というだけでなく、仕事面でも良きパートナーとして島を支え続けた。自立した大人の女性として島を愛しながらも、性に奔放で、他の男性と数々の浮名を流すあたり、ある意味、島とは似た者同士と言えるかもしれない。女性を束縛しない島だからこそ、20年以上も付かず離れずの関係を保ち続けることができたのだ。
2.「マイネーム イズ コーサク」with パメラ
教科書のように明快な英会話だが、シチュエーションにはいささか違和感を覚える。ラスベガスのカジノで出会った二人は美人シューターと客という関係のはずだったのだが、言葉を交わすまでもなく男女の仲になっていった。「B-BIG WAVE CLOSE TO ME」というパメラのセリフも印象深い。
夢のような一夜を共にした美人ディーラー・パメラ
ラスベガスに出張した島がお金を紛失し、カジノで取り返そうとした際、島を勝たせようとした美人ディーラー。これがきっかけで男女の仲になるのだが、セックスの最中、島が「これは夢に違いない!」と叫ぶほどの美人だ。その後、ハツシバアメリカの社長秘書になった。その後、ハツシバアメリカの社長秘書として専務時代の島と再会した。会長編にも登場したが、若年性アルツハイマーを患っており、消え往く記憶の中で島との最後の時間を過ごした。
3.「ハッピーニューセンチュリー」with 鈴鴨かつ子
課長時代の初期から登場するかつ子とは、この頃すでに出会いから10年以上が経っている。かつて、年越しの瞬間に「足かけ2年の長いキス」をしたふたりは、今度は世紀が変わる2000年→2001年にもっと長いキスをしようと、忙しい合間の逢瀬を楽しんだ。少女マンガのようにピュアで美しいラブシーンだ。
島が終生忘れられない京都の女・鈴鴨かつ子
大町久美子が男に依存しない現代的女性像だとしたら、かつ子は男に尽くす古風な女性像である。芸妓として京都の花柳界に身を置き、手描き友禅の大家や歌舞伎界の大御所と愛人関係になるも、心は純粋なまま一途に島を想い続けた。12年ぶりに島と再会し、激しく愛し合うも悲恋に終わった。島が終生忘れられない女性のひとりだ。
文=大寺 明、ダ・ヴィンチ編集部
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