「こんなはずじゃない」自分から抜け出すには? 会社員の夫と3人の子どもを持つママ僧侶が教える、“幸せの引き寄せ方”

暮らし

2018/6/29


「この仕事って私が本当にやりたかったこと?」
「彼氏が欲しいのに、出会うチャンスすらない」
「毎日の子育てにイライラしてしまう」
「将来が不安。この先、私はどうなるんだろう」

 現代に生きる女性は誰もが皆、大なり小なり悩みや不安を抱えている。仕事、恋愛、子育てと、さまざまな場面で人と自分を比べては、羨んだり妬んだり。思い描いていた理想の自分になれていないことに落胆する日々。そして「私はこんなはずじゃないのに」という不満がどんどんふくらんでいく。

■不満をなくせば幸せになれる?

 この不満がなくなれば幸せになれるのだろうか。なぜ不満はなくならないのか。「それは私たちが『煩悩』を抱えているから。この煩悩が、私たちを苦しめる元凶なのです」そう言うのは僧侶の酒井菜法さん。会社員の夫と3人の子どもを持つママ僧侶だ。

 では、どうすれば不満の多い毎日から脱け出せるのか? 「こんなはずじゃない」自分自身をリセットすることができるのか?

■悩みや不安に寄り添うことで、解決法が見えてくる

 酒井さんは、仕事や家事、子育てに奮闘する忙しい日々の中、お寺を訪れる女性たちの悩みに寄り添い、心のケアやアドバイスを行っている。自らの今までの人生も「こんなはずじゃない」の連続だったという。それでも、「これが私の人生。ありのままの自分を受け入れて日々笑って過ごしたい」と、心を落ち着かせるための方法を模索してきた。

 悩みや不満をすべて解消するのは簡単なことではないが、ひとつひとつと向き合うことで、ネガティブな感情に支配された自分自身を変えることができるのだという。「自分が変われば、目の前のささやかな幸せにも気づくことができるのです」。

■「仏教的マインドフルネス」で心をリセットしよう

 酒井さんが提案するのが「マインドフルネス」。世界の一流経営者や企業などがこぞって取り入れ、近年は日本でも注目を集めている瞑想法だ。そこに仏教的要素も加えた「仏教的マインドフルネス」を実践している。

 やり方はとてもシンプル。基本となるのは「呼吸」と「祈り」。ゆっくり深呼吸して心を落ち着け、「今」の瞬間に意識を集中する。そして、神仏やご先祖さま、自分の大切な人に向けて祈る。

●マインドフルネスの効果
・自分の心の状態が観察でき、自分の気持ちに気づけるようになる
・イライラしても自分を抑えられるようになったり、相手を思いやる気持ちが生まれる
・自分の気持ちに気づくことで、心が穏やかになっていく
・「祈る」ことで心が落ち着き、感謝の気持ちや幸福感が生まれてる


 酒井さんの著書『私はこんなはずじゃないと思っているあなたへ』(主婦の友社)では、そんな「仏教的マインドフルネス」の呼吸法と瞑想法を紹介。初心者でもすぐに実践できるよう、写真とイラストでわかりやすく解説している。隙間時間に1日5分からでも始められ、乱れた心をリセットし、幸せを引き寄せるためのトレーニング法だ。

 著者自身も「こんなはずじゃない」の連続だった。だからこその等身大のメッセージがいっぱい。「仕事」「恋愛・結婚」「家族・友人関係」「子育て」「人生」の5つのテーマでさまざまな悩みを受け止め、仏さまの教えにも触れながら解決法を提案している。