脱ワンオペ家事! 家族みんなが自然に家事をする、散らかってもすぐ片づく!「トヨタ式家事シェア」3つの秘訣

暮らし

2018/7/10


■「トヨタ式」なら、家族みんなが家事できる!

「トヨタ式 家事シェア」を提唱する香村薫さんは、夫と子ども3人の5人家族。3LDKのごく普通のマンション(築15年)で暮らしています。なのに、このスッキリ感!

「子どもが3人、仕事もしているのに、どうしてこんなにスッキリしているの?」
 ブログやインスタを見ても、香村薫さんのお部屋はいつもきれい。小学生、幼稚園生、1歳という育ち盛り、散らかし盛りの3児がいるとはとても思えません!


 実際、香村家に行ってみると、よく食べ、よく遊ぶ、元気いっぱいのチビッコ3人がいるので、モノが散らからないわけではありません。でも、子どもたちは時間がくれば自分からお片づけ。「早く片づけて早く食べなさい!」なんて怒鳴る必要もないのです。

 香村さんは「私一人でがんばっているわけじゃないですよ。家族みんなが家事をしてくれるから」とニコニコ笑顔で話しますが、そんな香村さんでも「ワンオペ家事・育児」でイライラしていた時期があったというから驚きです!

「夫はもともと家事・育児に対しては協力的でしたが、それでも2人、3人と子どもが増えるにつれて、どうしても私の負担が多くなってしまって。夫が手伝ってくれても結果に満足いかなくて、『自分でやったほうが早い!』『どうして私だけ!』とイライラしていました」

 でもあるとき、ふと、かつて勤めていたトヨタグループの会社で耳にタコができるほど言われていた「人を責めるな しくみを責めろ」という言葉を思い出します。

■夫や子どもを責めるのではなく、しくみを作ればいい!

「家事を仕事だと思ってしくみ作りをしよう」と、片づけの仕方から家事の方法まで、トヨタ式を応用しながら、家事・育児のしくみを夫と試行錯誤しながら作っていきました。
「家族みんなが自然に家事をする」「散らかっても、すぐに片づけられる」という、ワンオペ家事に孤軍奮闘するママたちにとっては夢のようなメソッド、それが「トヨタ式 家事シェア」。

 家族みんなでムリなく家事の方法を共有し、それぞれができることをしていく。
 その3つのステップとは、どんなことなのでしょうか?

【STEP 1】ムラをなくす「しくみ」を作る


 トヨタ用語では「ムラ」とは、偏りがあり、仕上がりにバラつきがある状態をいいます。
 これを家庭に応用すると、家事のしくみを作り、誰でも同じことができるようにすること。

 たとえば、もめることの多い家事「洗濯」。脱ぎっぱなしの服を洗濯カゴに入れない子どもにイライラ、夫の洗濯物の干し方や服のたたみ方が気に入らずにイライラ……そんな経験はありませんか。

 そんなときは「家事のしくみ」そのものを見直すこと。香村家では、最新式の乾燥機能つきのドラム式洗濯機を購入。子どもが洗濯機に興味を持つようになり、脱いだ服を洗濯機に入れる習慣がつきました。洗濯物を「干す」という行為もなくなり、「1日2回洗濯して、乾燥後の服をなるべくそのまま着る」ルールを加えて「たたむ」行為も極端に削減。
 家電に頼ったり、ルールを作ったりと家事のしくみを根本的に見直すことで、家族へのイライラが減らせるのです。

【STEP 2】 ムダをなくす「モノ選び」と「時短」


 トヨタ式では「ムダ」とは、よけいな動作など、とり除くべきこと。家庭では、家の中のモノを減らし、家事がしやすい状態にすること、そして家事そのものを時短するグッズを活用することです。

 モノが多いと、「必要なときに必要なモノが見つからない」「掃除がしづらい」など時間のロスが発生します。いらないモノは減らしつつも、時短に役立つモノを導入することは必要です。

 たとえばキッチン。料理を作る手間はもちろん、実は「あと片づけ」に多くの時間をとられています。そこで、ガスコンロやなべをできるだけ使わない調理方法を模索。シャープの「ヘルシオホットクック」やライオンの「リード プチ圧力調理バッグ」を使えば、短時間でおいしい料理ができるうえに、片づけや掃除の手間が大幅減。

 こうしたモノによる「時短」は、家族にとっても効率がよいので、家事シェアには欠かせないステップです。

【STEP 3】 ムリをなくす「言葉選び」


 トヨタ式でいう「ムリ」とは、能力を超えた計画。共働きであっても、おもに女性が一人で家事・育児を担っている家庭がまだまだ多いという統計もありますが、「ワンオペ」は家族にとって「ムリ」な状態です。

 そこで、家事のしくみや道具を見直したうえで、家族(特に夫)の自主性を引き出す必要があります。

 バリバリ働いている男性は、少なからずプライドを持っています。その一方で傷つきやすいデリケートな部分もあります。そこで、プライドを傷つけず、自主性を刺激するような言葉やしかけが必要なのです。

 たとえば「なにか、いいアイディアない?」と相談して、夫のロジカルな部分を尊重し、頼る。「やり方を書いておいたから」と、家事の手順を書いたメモを夫に渡すなど、5つの「魔法の言葉」があります。料理、洗濯、掃除、育児など、どんな分野にも使える方法です。

■『トヨタ式 家事シェア』で暮らし方改革!


 自分は料理しながら掃除、洗濯、片づけ……と家事に孤軍奮闘しているのに、のんびりスマホやTVを見ている夫、おもちゃや学用品を散らかすいっぽうで片づけない子どもたちに毎日イライラ。

 香村薫さんの著書『トヨタ式 家事シェア』(主婦の友社)には、そんな「私ばっかり大変!」から脱出する、「暮らし方改革」の知恵がいっぱい詰まっています。

文=志岐麻子