定番観光地にはあえて行かない! 初心者も訪れたいロンドンのおすすめスポット100

暮らし

公開日:2018/7/4

『ロンドンでしたい100のこと 大好きな街を暮らすように楽しむ旅』(あぶそる〜とロンドン:江國まゆ、ネモ・ロバーツ/自由国民社)

 ビッグ・ベンやテムズ川は、ロンドンの定番観光地。旅行の際に訪れたくなる方も多いだろう。しかし『ロンドンでしたい100のこと 大好きな街を暮らすように楽しむ旅』(あぶそる〜とロンドン:江國まゆ、ネモ・ロバーツ/自由国民社)を手に取ると、考えが少し変わるかもしれない。定番観光地以外のおすすめスポットが100カ所掲載されている本書は、ロンドンの日常を楽しむ旅を提案している。

 ロンドンには、大英帝国になるずっと前から栄えてきた豊かな歴史や古いものを大切にする国民性、何かを生み出すダイナミックな力、異文化を取り入れるしなやかさがある。そんな古くて新しいロンドンの“今”を感じられる100のスポットは、心に新たな刺激を与えてもくれるはずだ。

■ロンドンの日常を楽しむ

 旅は非日常的なものであるため、旅行先ではつい特別なものを求めてしまいたくなる。しかし、現地の人たちと同じ目線で街歩きをしてみると、新しい発見を得ることができる。

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 例えば、ロンドンでは街の至るところにハイクオリティなストリートアートがある。

 中には正統派のアートと変わらない価値を生み出すグラフィック・アーティストもいるそう。街角で見かける数多くのアートは、心をわくわくさせてくれるだろう。

 そして、歩き疲れたら伝統のティータイムを満喫し、英国紅茶文化の本質に触れてみるのもよいかもしれない。

 英国を代表する本格的なカフェは都会の喧騒を忘れさせ、旅の疲れも癒してくれるはずだ。

 なお、コーヒー派の方は、伝統のコーヒーハウスを訪れてみるのもよい。

 レトロなコーヒーポットが壁を埋め、渋いアンティーク楽器が天井から吊り下げられた店内では、イギリス料理やフランス料理に舌鼓も打てる。

 ロンドナーの日常には日本にはない、魅力がたくさんある。アーティスティックなロンドンの日常に入り込めば、映画のワンシーンのような時も満喫できることだろう。

■自分だけの体験をお土産に

 本場の紅茶やロンドン色溢れる芸術的なアイテムを旅行のお土産にする方は多いが、ぜひ次回は帰国後も忘れられないような自分だけの体験を持ち帰ってみてほしい。

 刺激を受けながらロンドンの歴史に触れたい方は2017年にオープンしたばかりの体験型博物館「The Postal Museum」で英国の郵便文化に触れてみよう。

 モールス信号の解読や自分の顔写真入り切手のデザイン体験ができる本スポットでなら、大人も子どもも楽しめる。

 また、一風変わった体験がしたいときは、旧型2階建てバス「ルートマスター」にのってアフタヌーンティーを満喫してみよう。

 こちらは現地の人たちも利用する大人気のバスで、ロンドナーたちの日常にも触れられる。1時間半のミニ・トリップ中はロンドンの風景に酔いしれながら、優雅に紅茶やスコーンを味わってみよう。

 そして、読書好きなダ・ヴィンチニュース読者におすすめなのがBBCドラマ「シャーロック」のロケ地として脚光を浴びている「Speedy’s café」を訪れ、探偵の足跡を辿ってみること。

 ドラマ撮影時の記念写真が飾られている店内では、思わずホームズやワトソンになりきってしまいそうだ。

 海外旅行を計画するときは、人気スポットをリストアップする方も多いだろう。しかし、憧れている街の日常を楽しむことができれば、また違った感動が得られる。本書に盛り込まれている全100のおすすめスポットでロンドンの奥深さを感じた後は、ぜひ同シリーズの『パリでしたい100のこと』(トリコロル・パリ/自由国民社 )もチェックしてみてほしい。

文=古川諭香