羽生選手もオリンピック前に実践!? 「予祝」で夢を引き寄せる方法とは?

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公開日:2018/7/6

『日本古来 最強の引き寄せ 予祝のススメ 前祝いの法則』(ひすいこたろう・大嶋啓介/フォレスト出版)

「22世紀はいいことなんか、なにもなくても先によろこんでしまう時代。先に前祝いして、いいことを引き寄せる時代」、という言葉から始まる1冊が、『日本古来 最強の引き寄せ 予祝のススメ 前祝いの法則』(ひすいこたろう・大嶋啓介/フォレスト出版)。

 自己啓発作家、コピーライター、心理カウンセラーとして多くの著書を持つ、ひすいこたろう氏と、飲食店・セミナー事業を手がけ、企業講演だけでなく、学校講演を中心に、日本中の子どもたちに夢を与えたいという思いで、全国で活動している大嶋啓介氏の初の共著である。

 実は、私たち日本人の好きな「お花見」も「前祝い」なのだそうです。お花見は古代日本人がやっていた夢の引き寄せの法則。桜を稲の実りに見たてて先に喜びお祝いすることで願いを引き寄せようとしてきたもの。「予祝」(よしゅく)といい、祝福を予め予定する=前祝いのことなのです。盆踊りも秋の豊作を先に喜んで踊るという予祝なのだそう。

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 予祝によって、夢が叶ったときと同じ喜びを感じることで、現在の気持ちが夢が叶ったときと同じ周波数になり、その未来を引き寄せるのだとか。

 予祝は心躍る未来を明確にする行為。だから生活が変わり行動が変わってくる。ある小学校では、運動会前に「予祝作文」を書いて、みんなで優勝の喜びを味わったところ、予祝通りに優勝! 秋田県の高校の野球部では、夏の大会の前に監督が選手全員に「感謝の予祝レター」を書いたところ、内容の7割が実現し甲子園出場を手にしたのだそう。ソチオリンピックで金メダルをとった羽生結弦さんは、ソチオリンピックに向かう飛行機で、最高の演技をした自分をイメージし感動して泣いたといいます。

 予祝は最強の引き寄せだそうです。しかし結果を出すためには「自分を好きで、自分を受け入れている」ことが必要になるそう。心の状態がマイナスの時はどんなメソッドや行動を取り入れても未来はなかなかプラスにならない。奇跡が起きるのは、心からおもしろがっていたり感謝があふれていたりするときなのです。

 予祝の本質はおもしろがることだと著者は述べます。心の状態がウキウキ、ワクワク、そして感謝があふれたときに奇跡が頻発するのだそうです。浅田真央さんがソチオリンピックのフリーで、すべてのジャンプを跳んだことは感動的でしたね。このとき浅田真央さんは1つ1つのジャンプにお世話になった人の名前をつけたということです。「自己受容と感謝と予祝」で、思い描く最高の場所へ行けるということなのだそうです。

「予祝」は1人でするのもよいけれど、願いが叶ったことを前提に「予祝飲み会」をしてみましょう。乾杯の挨拶はもちろん「おめでとう!」。テレビ局が取材に来たつもりで行う「予祝インタビュー」も楽しそうです。実現させたい真剣な思いがある人も、八方ふさがりで悩んでいる人も、ぜひ「予祝」してみてください。

文=泉ゆりこ