夏の疲れにも! 1日1分から、あらゆる不調に効く「毒出しリンパ玉」でスッキリ!

健康・美容

公開日:2018/7/9


「吸玉」という言葉をご存じだろうか? 抜罐療法などとも呼ばれ、古くからの伝統療法のひとつだ。中国伝統医学として発達し、強いマッサージ効果があるため、オリンピック選手やハリウッドスターなど著名人たちにも取り入れられているそう。もしかしたら“カッピング”という言葉で聞いたことがある人もいるのでは? 疲労回復だけでなく、健康状態のチェックまでできてしまうという「吸玉」を自宅で簡単にできるのが、『毒出しリンパ玉』(小野里 勉/主婦の友社)だ。

■1回、数10秒~5分!「吸玉」ってなにがスゴいの?

 指圧はツボを押して刺激するものだが、吸玉は半球状の吸玉を吸着させて血行を促し、刺激を与えるもの。
「肩こりや腰痛、むくみや脚の疲れ、便秘や冷えといった症状などに幅広く対応し、“未病”と呼ばれる病気手前の状態を改善してくれます。また、老廃物の排出を促すので、デトックスやダイエットなど美容の面でも注目されています」と語るのは、本書の著者・小野里 勉先生。小野里先生は、女優やモデル御用達サロンとして多くの女性誌などに登場する、「アスカクリニカルサロン」の院長のほか、一般社団法人「日本リンパケアリスト協会」特別顧問、アスカクリニカルアカデミー学院長などを務めている。

 吸着させるだけであらゆる悩みを吸い出してくれるという「吸玉」。使い方は実に簡単。裏表をひっくり返して肌に押し当てて、吸着させるだけ!

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 使う頻度の目安は1日1回、数10秒~5分ほど。毎日行うよりも、休める日をつくったほうがより高い効果が期待できるそう。ちなみに就寝、入浴、運動、食事の1時間前後を除けばいつでも使うことができるが、睡眠不足や疲労状態、飲酒後、皮膚に炎症や湿疹などのトラブルがあるとき、そのほか各種疾患があり通院しているときは避けるべきとのこと。また、首、顔まわりや陰部、ワキやそけい部など大きな関節部位には使ってはNGとのことで、行う前にしっかりと注意事項を読もう。

 肌に吸着させ、ゆっくりとはがすと跡が残るのだが、この跡でなんと自分の健康状態がチェックできるのだ。跡が薄いピンクになり、1~3日で消えたら問題なし。まったく跡がつかない場合はエネルギーが足りない状態、逆に濃い紫色が消えない人は食べすぎなどでエネルギーが過剰になっている状態だという。
 忙しい毎日を過ごしていると、つい何か症状が出てから対応しがち。だが、「吸玉」での健康状態チェックを習慣にすれば、「ちょっと食べすぎっぽいからちょっと調整しよう…」など、より日々のコントロールをすることができる。

 本書には吸玉が3個入っているので、「1つ使い」「2つ使い」「3つ使い」と、3通りの使い方ができる。また、お悩み別での活用術が冊子に写真とともに掲載されているので、これを参考にすれば「吸玉」初心者でも簡単に行うことができる。では、活用術をいくつかご紹介しよう。

■【ダイエット編】ウエストを引き締めたいときは…


 夏ももうすぐそこだが、やっぱりこの時期の女子の悩みは「ダイエット」…。ウエストを引き締めたいときはおへそ横の「天枢」を刺激するといいのだそう。その他にもダイエット編では、「脚のむくみ」「下腹」「お尻のたるみ」「二の腕」「ふくらはぎ」に効くツボが紹介されている。

■【体調管理編】ストレスがたまりやすい人に…


 仕事、夫婦、嫁姑、友人、家族…ストレスがたまりやすい現代人にぴったりなのが、このツボ。手のひらの「労宮」はリラックス効果のあるツボで、緊張を解きほぐし、ストレスをやわらげる効果があるという。

■【健康編】胃が弱い人に…


 暑くなって、ついさっぱりしたものや冷たいものを食べがちな夏。お腹の「中脘」は、胃痛のほか、食欲不振や消化不良、膨満感、ストレス太りなど、胃にまつわる諸症状に効果があるツボ。

■3つ同時使いで効果アップできちゃう!


 先に述べたように、複数使いもできる本書。例えば腰痛でお悩みの人には、「腎兪」と「承山」に吸着させるとさらに効果が期待できる。

 あらゆる不調に効果が期待できる吸玉。「別にそんな病院に行くほどじゃないし…」とつい見過ごしがちな不調をギュギュッと吸出してみては?