7月からTVアニメ放送開始! 京都の骨董品店でおこる謎と恋の物語『京都寺町三条のホームズ』

文芸・カルチャー

2018/7/13

『京都寺町三条のホームズ』(望月麻衣/双葉社)

 京都の観光スポットと言えば、真っ先にあがるのは下鴨神社や金閣寺などの神社仏閣だが、雰囲気ある昔ながらの商店街をぶらりと散歩するのも楽しい。ご当地グルメを堪能したり、工芸品や骨董品をじっくり眺めたり…と、なかなか飽きることがない。

 7月からTVアニメが放送スタートした『京都寺町三条のホームズ』(望月麻衣/双葉社)は、そんな京都の商店街にある骨董品店を舞台にしたライトミステリーだ。7月12日に発売された新刊でシリーズ10巻目を迎え、同じく双葉社から刊行されているコミカライズ版も人気を博している。2016年には、京都の書店員や読者が“最も地元の人に読んでほしい作品”を選ぶ「第4回京都本大賞」も受賞しているから、その街並みの再現度は、京都人たちも認める折り紙付きといえるだろう。

 本作の主人公・真城葵(ましろ あおい)は、京都に引っ越してきた高校2年生。彼女はある理由から、祖父の遺品を骨董品店「蔵」に持ち込むことになる。見習い鑑定士の家頭清貴(やがしら きよたか)は、わずかなヒントからその事情を見抜き、思うところあって彼女をアルバイトとして雇うことに。彼は、京都大大学院の1回生で、「蔵」のオーナーである伝説の鑑定士・家頭誠司の孫でもある。その観察力と勘の鋭さゆえに、周りからは「ホームズ」と呼ばれており、たびたび骨董品にまつわる依頼を受けている。

 骨董品には、積み上げてきた時間の分だけ、そこに関わる人たちの“想い”が込められている。ある父親は、息子に京焼きの茶碗を贈り、その作者の生き様になぞらえ、直接言えなかった言葉を伝えようとする。遺品である大切な掛け軸を燃やしてしまった犯人には、どうしても知られたくない過去がある。本物と見分けのつかない精巧な偽物を作る贋作師にも、自分の実力を世に認められたいという欲望がある――。清貴は、その膨大な知識量と、鋭い観察眼で骨董品の真贋を鑑定するだけに留まらず、その背後にある人々のさまざまな“想い”に寄り添い、依頼者たちの心のわだかまりを解きほぐしていく。

 葵は、そんな清貴とともに骨董品の世界で働き、“いけずな京男子”である彼を見ているうちに、淡い恋心を抱き始める。読んでいるこちらが照れるような、つかず離れずの清貴との関係がどう変化していくのか…というのも、このシリーズの魅力のひとつだ。清貴以外にも、駆け出しの俳優である梶原秋人(かじわら あきと)や、清貴を敬愛する美少年・滝山利休など、個性的でかっこいいキャラクターが多数登場する。そんな彼らをガイド役に、風情あふれる京都の街を旅してみては?

文=中川 凌

【TVアニメ『京都寺町三条のホームズ』作品概要】

◆原作:京都寺町三条のホームズ(双葉社・月刊アクション連載)

◆放送スケジュール:2017年7~9月(全12話)
・テレビ東京 7月9日から 毎週月曜 深夜2:05~ ※初回5分押し 深夜2:10~
・テレビ大阪 7月9日から 毎週月曜 深夜2:05~ ※初回5分押し 深夜2:10~
・テレビ愛知 7月9日から 毎週月曜 深夜3:05~ ※初回5分押し 深夜3:10~
・BSジャパン 7月13日から 毎週金曜 深夜0:59~
・アニメシアターX(AT-X) 7月11日から 毎週水曜 夜10:00~
・リピート放送:毎週(金)午後2:00/毎週(日)朝8:00/毎週(火)朝6:00

◆メインキャスト:
真城 葵:富田美憂 / 家頭 清貴:石川界人
梶原 秋人:木村良平 / 円生:遊佐浩二 / 滝山 利休:小林沙苗
家頭 誠司:小山力也 / 家頭 武史:上田燿司
宮下 香織:木下鈴奈 / 宮下 佐織:堀江由衣

◆メインスタッフ:
監督:佐々木勅嘉 / シリーズ構成:山下憲一 / キャラクターデザイン・総作画監督:伊藤陽祐
アニメーション制作:アニメーションスタジオ・セブン

©望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS
©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

◆公式HPは【こちら】http://kyototeramachi-holmes.com/