「誰も私を助けてくれないのなら、全部殺してほしい」閉塞感に満ちた90年代を生きた、ひとりの少女の残酷な青春物語『愛と呪い』

レビュー

祈れば必ず願いは叶う。そして幸せになれる――。ぼくは幼少期、宗教にのめり込んでいた祖母から繰り返しそのように諭され、育てられた。けれど、常に心の片隅にあったのは、祈りなんかで幸せになれるわけがないとい…

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