リフォームのベストタイミングは? する前に絶対知りたい「要注意業者の見分け方」

暮らし

2018/7/23

『住宅リフォームを考えたら必ず読む本』(二宮生憲/あさ出版)

 住宅のリフォームとは、住んでいる家が古くなってしまった時や、家の設備が故障してしまった時にするものだと思っている人は少なくないだろう。しかし、『住宅リフォームを考えたら必ず読む本』(二宮生憲/あさ出版)によると、「住まいの不便」に我慢できなくなった時も、リフォームをするべきタイミングだという。

 たとえば、「リビングルームが寒くて暗いので、家族団欒の場がない」という家族が、床暖房・クロス張替え・カーテンの交換という比較的簡単なリフォームを行ったところ、快適な家族団欒の時間を過ごせるようになったという話もある。また、バスルームが寒くていつも泣いていた赤ちゃんが、システムバスに変えて浴室暖房乾燥機を入れることで、お風呂のたびに笑うようになったという例も。自分の家にも、不便な場所や困っていることがあるな、と思い当たる人もいるのではないだろうか。

■リフォームにかかる費用の相場は?

 とはいえ、まず気になるのはリフォームにかかる費用。本書に紹介されているおおよその費用目安を参考に、前述した2つのリフォームを行った場合を考えると、下記のようになる。

【リビングルームを家族が集まる場所に(6畳部屋)】
・床暖房 50万~80万
・クロスの張替え 5万~8万
・カーテンの交換 仮に商品代5万円~
合計 おおよそ60万円~

【赤ちゃんも快適なバスルームに】
・システムバス 100~120万円
・浴室暖房乾燥機 仮に商品代・設置代20万円~
合計 おおよそ120万円~

 決して安い買い物ではないが、この金額で家族の幸せが買えるとしたら…。一度リフォームをすれば、その次の設備点検は10年後あたりが目安らしい。それまでの快適な暮らしをこの金額で手に入れられるとしたら…? ちょっと考えてみてもいいかもしれない。

■こんなリフォーム会社を選んでしまうと「損をする」

 いざ思い立ったら、リフォームは工事を依頼する業者を探すところから始まる。インターネットでも簡単に探せるが、落とし穴もあるから注意が必要だそう。もともとの家に手を入れるリフォームは、新築よりも高い技能が必要とされているからだ。それにもかかわらず、他業種からリフォーム業界にたやすく参入してくる会社も多いそうだ。信頼できない会社に工事を依頼し、結局は工事のやり直しになって損をすることも少なくないという。本書に紹介された中から、注意したいリフォーム会社の例を挙げてみた。

(1)見積もりが1行だけ
 本書によると、工事を依頼した時に作られる「見積もり」に、その会社の姿勢が表れるという。注意したいのは、解体・処分費や材料費などの細かい工事内容が丁寧に書かれているべきなのに、「キッチン工事一式 ○○○○円」など1行だけで記されているような見積もりだ。工事中の運搬費や管理費などを示す「諸経費」は、良心的な会社であれば書かれていてしかるべき項目。書かれていない場合は、見積もりに入っていないからと、あとから追加料金を請求される例もあるそうだ。

(2)「建設業許可」の許可証がない
 リフォームをする時に怖いのは、違法建築。住宅内部は目に見えない部分だからこそ、不具合があるのに見て見ぬ振りをされ、フタを閉められたりしたら、素人の目では確認しようがない。それを避けるための参考になるのが、「建設業許可」の許可証だという。この許可証は、500万円以上の工事を請け負う会社には必要なもの。許可を受けている会社は、契約や工事でトラブルがあった時に処罰の対象になるため、違法なことはできない。気になるリフォーム会社を見つけたら、必ず許可証があるかどうか確認しよう。

(3)安さを売りにしている
 本書は、工事は人が動いて進めるものだということを忘れてはならない、と忠告している。安く請け負う会社がどこで費用を抑えるかというと、人件費を減らすことだ。たとえば、大工の作業日程が減らされるようなことがあれば、雑な部分や見落としも出てくるだろう。安いからと選んで工事をお願いして、数年後に不具合が出てしまい、工事をやり直し…ということになっては本末転倒だ。工事の不具合によって家族が事故にあったり、怪我を負ってしまったりすることも絶対に避けたい。

■「どう住みたいか」と「どう生きたいか」は同意義

 リフォームに見せかけて金儲けや犯罪をするような極端な例も、本書では紹介されている。満足できるリフォームを実現するには、2回3回と工事を重ねても長く付き合っていけるような相手に出会うことが大切だ。知人が紹介してくれるような実績のある会社や、メーカーが推薦する会社はおすすめできるし、まず小さな工事から頼んで対応を見てみることも1つの方法だという。

「どう住みたいか」と「どう生きたいか」は同意義だと綴られている通り、リフォームは、ただ修理をして見た目をキレイにすることだけが目的ではない。10年後も家族団欒を楽しんでいたいとか、30年後も病気をしないで仕事を続けていたいとか、理想とする人生像と密接につながっているのだ。しかるべきタイミングで住宅リフォームをすることは、人生への投資ともいえる。毎日の生活の中で、我慢していることや困っていることはないだろうか? 今度の休日にでも、家族と話し合う機会を持ってみるのもいいかもしれない。

文=吉田有希