男子3人でも洗濯は2日に1度でOK。本当に役立つ“時短家事”をやってみた

暮らし

2018/7/23

『主婦力ゼロからの やってみた家事』(マルサイ/大和書房)

「子育て家庭の家事は時短がいい」という風潮が広がり、日々さまざまな時短テクニックが紹介されている。それはありがたいことだが、ひと通り試したものの何ひとつ続かない、という声もあちこちから聞こえてくる。男子3人を持つお母さんで、インスタで13万人近くのフォロワーを持つマルサイさんもそう思っていたひとりだ。


 マルサイさんの場合は、「作り置き」の同じメニューに飽き、「一汁一菜」で家族から「おかずが少ない」と文句を言われ、「献立キット」は食べたい時に食べたいものが食べられないことを理由に断念する。そんな“主婦力ゼロ”と称する自身の経験から、オリジナルの時短家事を生み出した。その内容が『主婦力ゼロからの やってみた家事』(大和書房)で紹介されている。同じく“主婦力ゼロ”で、2歳になる息子を育てるための家事で毎日アップアップしている筆者が、いくつか試してみた。

■料理:「豪華見せテク」を駆使した料亭風ご飯

 夕食作りに1時間あったとして、筆者は頑張っても「メイン&副菜&汁物」くらいしか作れない。ところがマルサイさんは、テーブルに所狭しと並べられた料亭のような料理を作ることができる。「まじか。無理!」と最初は思ったが、火を使ってそこそこ手間がかかるのはメインだけで、あとは「豪華見せテク」を使った時短料理だという。では、その時短の副菜とは、どれくらいの時間で作れるものなのか?


【左上:キムチ奴】
 豆腐の上に刻んだキムチを乗せてごま油をかける。所要時間1分。

【右上:レタスと海苔のサラダ】
 レタスと海苔をちぎってドレッシングで和える。包丁いらず。所要時間2分。

【右下:きゅうりとチクワの和え物】
 きゅうりとチクワを薄切りにし、ごま油、酢、塩で和えてゴマをふる。所要時間3分。

 なんとまあ、山手線が次の駅に着くよりも早いくらいの感覚で、副菜が仕上がった。簡単だから失敗しないし、洗い物も少ない(←ここ重要)。他に「こんもり盛る」「メインに細ネギをトッピングしてごちそうっぽく」「地味飯を器でアゲる」などのテクも駆使して、料亭風ご飯のできあがり。これを見た夫は「今日どうしたの?」と頬がほころんでいるわ、もうすぐ2歳の息子も「やー!」とテンションが上がるわで、豪華見せ作戦は大成功。どうやら夫と子どもは見た目に弱いらしい。

■収納:オモチャは1軍2軍にわけて飽きたら交換

 最近オモチャを片づけなくなった我が家の息子。以前はできていたのになぜだろうと考えたところ、オモチャが増えていることに気づいた。こうなると子どもは自分で片づけられない。そこで、マルサイさんの「オモチャ入れ替え制」を試してみた。オモチャを1軍と2軍にわけ、1軍のオモチャの人気が薄れたら2軍に切り替える、というテクニックだ。さっそく、1軍をリビングに、2軍をクローゼットへと移してみた。子どもが片づけやすいように、下記のポイントも押さえながら。


【かご収納】
 かごは、蓋つきやプラスチックケースとは違って広口でモノが入りやすい。オモチャをポイポイ入れて、中身はグチャグチャでもOK。

【モノには住所を】
 モノの住所は「なんとなく」ではなく、きちんと決めること。場所がわかりやすいと、子どもが片づけてくれる。

 モノの住所は1回決めてしまえばそれを守るだけだし、かご収納はマルサイさんが「ズボラ向き」と太鼓判を押すほど大人もラク。最初はいつもとの違いに戸惑っていた息子も、おもしろ半分でかごにオモチャをポイポイしはじめ、「できたー!」と笑顔を見せている。やはり、片づけられないのは数の多さが原因のひとつだったらしい。入れ替え制は子どもの「飽き」防止にも役立ちそうだ。マルサイさんの収納は、実は「ゆるゆる」ではないし、かといって全部が「きちんと」でもない。片づけやすさを優先して取捨選択されている。本当に理にかなった収納テクである。

■洗濯:梅雨の時期にも!「2日の1度」のコツ

 子どもが生まれてから洗濯は毎日してきた。それなのにマルサイさんは、男子が3人もいるのに「毎日洗濯しません」宣言!? たしかに、「干す→たたむ→しまう」の単純作業はけっこうな手間で、たたみきれない服が週末までソファに置かれていることもままある。しかし毎日の洗濯量はそれなりに多い。2日に1度なんてことが可能なのか? ためしに、マルサイさんの「モノによって洗濯の頻度を変える」を実践してみた。


【毎日 洗うもの】
 泥汚れなど息子のモノ中心。1〜2枚なので入浴時に手洗いしてしまう。

【2日に1度 洗うもの】
 家族全員の2日分の汚れ物。8kgの洗濯機で家族3人分、余裕でいけた。

【3日に1度 洗うもの】
 標準モードで洗えないオシャレ着を手洗いモードで。筆者の家庭にはあまりないので「週に1度」でもいけそう。

【週に1度 洗うもの】
 シーツなどの大物。今まで週末に一気に回していたが、1回1枚ずつ順番に洗うことに。

 やってみるものだ。ただ途中で「どうしよう」と思ったのは、風呂上がりに使って濡れたタオルを2日置いておくと臭ってしまうこと。でもそれは本書を参考に、浴室にタオル干し場をもうけ、「乾かして翌日も使う」ことで解決した。洗濯をしない日の朝がどれだけラクなことか。マルサイさんがすでに1年も続けているという洗濯方法。「子育て家庭は毎日洗濯」なんて、ただの呪いだったのかもしれない。

■家族のための家事が結果的にラクにつながる

 料理から掃除までの家事を網羅した、マルサイさんの本当に使える時短家事。そこには必ず家族の存在がある。料理は、家族に受け入れられないような流行の方法で作るより、「自己流でも地味飯でも日々キッチンに立つ」。収納や洗濯のルーティンには子どもたちの「サポート(手伝いではない)」が組み込まれていて、それがお母さんのラクにつながることも多々ある。「母親の代わりとしてお嫁さんをもらう人になってほしくない」というのがマルサイさんの願いだ。手抜きかもしれないが「いい加減」ではない、だから続けられる家事。マルサイさんがそうであるように、まず自分にできることから取り入れていくのが長く続く秘訣と言えそうだ。ぜひお試しあれ。

文=吉田有希