職場でイライラするのは、能力が高いせい!? イライラやモヤモヤをすっきりなくすには

ビジネス

更新日:2020/5/11

『職場のイライラをすっきりなくす本』(植西聰/ウェッジ)

 多くの人とともに仕事をする職場で、「イライラ」のせいで仕事効率や精度が落ちたことはありませんか? ストレスを感じる場面は日常のいたるところにありますが、職場は何といっても競争社会。職種にもよりますが、関わる人の数が多いとそれだけ対人関係でもイライラがたまることはありますよね。

 職場の人間関係や、職場で起こる理不尽な物事からくるイライラは、働く人の永遠の悩み。ストレスで心がやさぐれ、仕事の効率が落ち、業績不振に…。そんなことにならないために、イライラの感情を消す&ためない方法をやさしく教えてくれる本、『職場のイライラをすっきりなくす本』(植西聰/ウェッジ)を本稿ではご紹介したいと思います。

■能力がある人ほどイライラしやすい。その理由は――

「誰よりも大きな業績をあげたい」「一番の出世頭になりたい」と社員それぞれが目標を持ち切磋琢磨している職場では、有能である人ほど、「もっと出世したい。もっと収入を増やしたい」という強い欲望に取りつかれてしまうことがある、と著者は指摘します。

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 確かに、能力が高い人ほどチャンスにも恵まれるかもしれませんが、その分より多くのストレスを抱えやすいようにも見えます。ライバルが活躍している姿を見て嫉妬心からイライラしたり、目標に達成しなかったことや、部下が思い通りに動いてくれないときなどにも責任感から気持ちが焦ってしまい、イライラが止まらなくなってしまったりといった経験をお持ちの方も多いことでしょう。

仕事に熱心に取り組んでいるがゆえの感情ですが、「働く楽しさ」「みんなと協力していく喜び」といった仕事のやりがいから遠ざかってしまいます。(本書17頁)

 せっかく持っている仕事に対する熱意がマイナスに作用して、疲労感でダウンしてしまうようでは元も子もありませんよね。でも、仕事中にどうしてもイライラしてしまう自分のことを、「イライラしてしまう無能な奴だ」と卑下せずに、著者がすすめるように、「イライラしてしまうのは、その分熱意があるんだ」と前向きにとらえ、その糸口からイライラを解消するように心掛けるとよいかもしれません。