「最も効果的な営業スマイル」の作り方を学ぼう。見た目をコントロールするテクニック

ビジネス

2018/7/27

『一流の人はなぜそこまで、見た目にこだわるのか?』(中井信之、俣野成敏/クロスメディア・パブリッシング)

「見た目がいい方が人生得をする」何だかんだいってもそう実感することは多々ある。女性はメイクやファッションである程度誰でもキレイになれるが、男性はどうだろう…。いや、あきらめることなかれ。男性でもちょっと気を付ければ、たちまち人から好かれる外見を演出できるのだ。

 本書『一流の人はなぜそこまで、見た目にこだわるのか?』(中井信之、俣野成敏/クロスメディア・パブリッシング)は、見た目にこだわり、外見を少しずつ変えることで、周囲やビジネスの相手からの好感度を上げ、相手に与える影響をコントロールする術を教えてくれる。

■見た目を「コントロール」することが、良い結果に繋がる

 見た目がよいということは、ビジネスでも重要なポイントだ。「どう見られているか?」を知り、「どう見せたいか?」を考え、それに自分のイメージを近づける。そうすれば、周囲の反応が劇的に変わるに違いない。

 人の印象は顔のみでは決まらない。だから生まれ持ったイケメンでなくとも安心してほしい。本書の構成は、体型と顔、姿勢、表情と会話、言葉遣い、服装について章が分けられている。つまり、容姿以外でも印象を形成できるのだ。

■あなたの「動作」で見た目の印象はこれだけ変わる

 例えば、印象を決めるのに体型や顔と同じくらい重要なのが「動作」だ。優雅で上品な顔をしているのに、セカセカしてこちらを慌ただしい気持ちにさせる残念な人、反対に平凡な体型や顔のはずなのに、豪快で力強い印象の人もいる。これはその人の「動き」が、顔や体型の持ち味を良くも悪くもするからだ。

「動き」には、「大きく×速く」「大きく×ゆっくり」「小さく×速く」「小さく×ゆっくり」の4種類がある。それぞれ、どんな印象になるだろうか。

・「大きく×速く」はダイナミックで男性的。動物に例えるなら鷲や馬だ
・「大きく×ゆっくり」は上品で高貴。動物なら象やキリンのイメージ
・「小さく×速く」は快活で楽しい。イメージは、リスやねずみだ
・「小さく×ゆっくり」は女性的で優雅。コアラやカメといったところ

■動作の印象は、使い分け方が重要

 どれが一番ということではなく、ビジネスマンなら4つの動きを相手やシチュエーションに合わせて使い分けよう。例えば、とある老舗の食品会社の謝罪会見でのこと。社長である何代目かの御曹司は、優雅に上品に「大きく×ゆっくり」と謝辞を述べていたが、結果として「誠意が伝わらない」と世間の反応は厳しかった。もし、これが「ダイナミックに素早く」謝っていたら、印象のおかげでここまで叩かれずにすんだかもしれない。

 謝罪や攻撃のときは「大きく×早く」、説明や説得のときは「大きく×ゆっくり」、質問や折衝のときは「小さく×速く」、同じ折衝でも密談や親密さを出したいときは「小さく×ゆっくり」が向いている。自分の気分よりも状況を優先させよう。

■効果的な「営業スマイル」の作り方は?

「見た目」には「表情」も大事だ。顔が良くても表情が乏しかったら会話ははずまない。特に男性同士の場合、初対面の打ち合わせなどでは、笑顔こそ最大のビジネスツールだ。「笑顔」は一瞬で相手の警戒心をとき、存在を受け入れ、打ち解けることができる。

 ビジネスシーンにおいて、一流の人は「承認」「魅了」「共感」という3種類の笑顔を使い分けるそうだ。「承認する笑顔」とは、いわゆる営業スマイルと呼ばれるもので、こちらから積極的に関わるときに意識してつくる笑顔。「魅了する笑顔」は、相手を理解したり相談したりするときに使う、思わず引き込まれるような笑顔だ。「共感する笑顔」は、親しい間で心から安心して笑うもの。この3つの笑顔を使いこなせるようになれば、あなたの魅力は増し、社内外で印象は変わってくるはずだ。

 ビジネスにおいて自分が相手に与える印象はとても大切なことなのに、まだまだおろそかにされているようだ。外見へのこだわりは、即効性のある合理的な投資であるうえ、顔の造作によらず印象を操作できることが、本書からわかるだろう。この機会を逃してはもったいない。できるところから取り入れ、ビジネスチャンスを広げてほしい。

文=高橋輝実