サバ缶料理でマンネリ打破! 安くておいしいサバ缶おつまみレシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2018/8/5

『まいにち絶品! 「サバ缶」おつまみ』(きじまりゅうた/青春出版社)

 低糖質で食べ応えもあることから、最近何かと注目されている「サバ缶」。保存性も高く長持ちするため、ストック品としても優秀だ。でも、いくら安くて健康的でも、同じ食べ方ばかりでは飽きてしまう。そこでオススメしたいのが、『まいにち絶品! 「サバ缶」おつまみ』(きじまりゅうた/青春出版社)。

 きじまりゅうたさんは、今非常に注目されている料理研究家の1人。この2018年春アニメとして放送された「異世界居酒屋『のぶ』」でも、アニメ内で登場した料理に関連するメニューを紹介するなど幅広い場所で活躍している。

 では、本書にはどのようなメニューが紹介されているのか。実際に作って食べてみた。

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■「サバの薬味ポン酢和え」

 1つめは、切って和えるだけでできる簡単レシピ「サバの薬味ポン酢和え」。薄切りにしたにんにくとかいわれを水にさらし、汁気を切って荒くほぐしたサバ缶とともにお皿に盛る。あとはポン酢をかけ、おろし生姜を乗せれば完成。

 かいわれ、にんにく、生姜など薬味の風味とポン酢の酸味が効いていて、サバ缶の魚臭さが苦手という人でもどんどん食べてしまえそうな味。酒の肴にはもちろんのこと、そうめんや冷たいうどんと合わせてもおいしい。これからの時期重宝しそうな一品だ。

■「サバとアボカドのゆずこしょう和え」

 2つめも、火を使わない簡単メニューの「サバとアボカドのゆずこしょう和え」。アボカドはスプーンなどで皮から身をすくい取り、角切りにする。これと崩したサバ缶、ゆず胡椒を和え、アボカドの皮に盛り付ければ完成。

 ゆず胡椒の爽やかな辛味とアボカドの濃厚な味が、シンプルなサバ缶を立派なメニューへと進化させている。食材それぞれが持つクセがバランスよく合わさって、ほどよい濃厚さと食べやすさ。見た目もオシャレなので、友達との集まりなどにも使えそう。パンに塗ってもおいしい。

■「アヒージョ」

 最後は、地味なサバ缶が人気のメニューに早変わりする「アヒージョ」。縦半分に切ったマッシュルーム、にんにく、汁気を切ったサバ缶、唐辛子、塩を小さめのフライパンに入れ、オリーブオイルを回しかけて中火で10分ほど煮れば完成。

 ホクホクのにんにくとマッシュルーム、サバ缶の旨みが溶け出たオリーブオイルは、バゲットなどのパンと相性抜群。サバの身がふっくらとして、缶詰とは思えない食感になることに驚いた。

 どのレシピも、見慣れたサバ缶が主役とは思えない、食欲をそそるものばかり。そして実際に、おいしい!! 実は実家から送られてきたサバ缶がストック、というより溜め込まれ放置されていたのだが、この『まいにち絶品! 「サバ缶」おつまみ』があれば、あっという間に消費してしまいそう。ほかにもサバ缶のイメージを変えるようなレシピがたくさん掲載されているので、「サバ缶の使い方がよく分からない」という人にはぜひ本書を手に取ってほしい。

調理・文=月乃雫