「あの人オシャレだな」と感じる時の共通点。自分をさらに魅力的に見せる「イメージ」、知ってる?

暮らし

公開日:2018/8/3

『ファッションの主役は1つ』
(杉山律子/KADOKAWA)

 パーソナルスタイリストの杉山律子さんの著書、『ファッションの主役は1つ』(KADOKAWA)から、誰もが必ずオシャレに見えるコーデ術を学ぶこの企画。第3回となる今回のテーマは「自分をさらに魅力的に見せる「イメージ」、知ってますか?」です。
 その前にまずはおさらいから。杉山さんのコーデ術を知るうえで欠かせないコンセプトがこちらです。

コーディネートのどこかに一点、主役をつくりましょう。
これだけで、見た目のすべてが変わります。
主役をきかせるコツを知れば、誰もが必ずオシャレに見えるのです。

 よく覚えておいていただきたいのは、「どこかに一点」というこの言葉。これは洋服、バッグ、靴なども合わせて、そのどこかに主役をつくるということ。
 この本書の基本コンセプトはしっかりと覚えていただいたうえで、今回は魅力をさらにアップさせる「イメージづくり」について学んでみましょう。

●アイテム選びに迷う前に、「イメージづくり」をやってみよう

 人が「あの人オシャレだな」と感じる時、そこにはある共通点があるそうです。それは全体の雰囲気が「その人らしさとマッチしている」ということ。つまり、アイテム選びよりもまず、「自分らしさ」を知り、「自分が目指したいイメージ」をつくり、それを実現させるためのアイテム選びやコーデを考えていくことがオシャレの要なのだそう。

advertisement

「ファッションの軸をととのえる」と私はよくいいます。軸とは「その人らしさ」と
言い換えることもできます。あなたというイメージの主要な部分です。

 そして杉山さんはこう問いかけます。

あなたはどんなイメージの人として存在したいですか?
顔立ちやスタイルだけでなく、性格、話し方、雰囲気、お仕事やライフスタイルといったバックグラウンドまで含めて、あなたというイメージができあがっています。
ファッションもその主要な部分だということを、改めてお伝えしたいと思います。

 そこで本書では、以下の「8つのイメージ」を、全体のイメージイラスト、イメージづくりに必要なカラー3点セットのデータ、コーデ例(写真)などとともに紹介しています。

1. エレガント、上品で知的
2. マニッシュ、かっこいい
3. ソフィスティケイト、都会的
4. ロマンティック、愛らしい
5. カジュアル、活動的
6. クラシック、清楚
7. ナチュラル、自然体
8. モード、個性的

●大人気の「カジュアル」こそ、じつはコーデが難しい

 ではその中からいくつかをご紹介しましょう。

3. ソフィスティケイト、都会的
 洗練されたきちんと感があり、お仕事やコミュニティでも信頼が厚い。颯爽と風をきって歩く人のイメージです。杉山さんからのオススメコーデを抜粋しましょう。
【ボトムス】ワイドパンツも大人っぽく着こなせます。あるいは、センタープレスのテーパードパンツもいいと思います。
【アウター】ジャストサイズのブレザーや、冬はチェスターコートを合わせてみてください。エレガントとイメージが近いのですが、あちらは比較的カッチリとハリがある感じ。
【靴】パンプスでもエレガントがチャンキーヒールなら、ソフィスティケイトはピンヒールなどとがったもの。バングルならエレガントは太め、ソフィスティケイトは細めです。

4. ロマンティック、愛らしい
 女性らしいという観点ではエレガントにも似ていますが、そこに甘さが加わるのがロマンティックです。杉山さんからのオススメコーデを抜粋しましょう。
【ボトムス】ウエスト位置は高めに、キュッとマークしてくびれをつくってください。基本のボトムスの中では、やはり膝丈タイトスカートがイチオシです。
【アウター】Aラインコートなどいかがでしょう。
【靴】バッグや靴もコロンとしたタイプがお似合いです。ストラップパンプスもぴったりだと思います。

5. カジュアル、活動的
 カジュアルに関しては、注意すべき点を記していますので、その部分を抜粋しましょう。

改めてカジュアルを定義すると、アクティブな、活動的な感じです。けれど女性としてのうるおいや華があり、都会的な、あか抜けた印象もある。なんだか矛盾して聞こえませんか? そう、だからカジュアルは難しいのです。
(中略)
なんでもないガールフレンドデニムやスニーカーさえ主役として素敵なニュアンスを出せるのは、オシャレを追求し、着こなし力を身につけた人だけなのです。

 本書には、8つのイメージそれぞれについて、より詳細なオススメコーデやアドバイス、さらにはイメージづくりを行う際の注意点などが記されていますので、あなたらしいイメージづくりに役立ててください。
ファッションの主役は一つですが、その究極の主役は「あなた」。本書を参考にファッションの軸を整え、自分をさらに魅力的に輝かせましょう!

文=松本ひろこ