習慣化してお片づけ上手に! スタイリスト伊藤まさこさんの暮らし指南

暮らし

2018/8/5

『本日晴天 お片づけ』(伊藤まさこ/筑摩書房)

 整理整頓や掃除が苦手。仕事やプライベートの予定で忙しいとついつい後回し。その結果いつも部屋が散らかっていて、気持ちが休まらず、自己嫌悪に陥り、片付けも放置…そんな悪循環を繰り返していませんか?

 筆者も常々、「家の掃除が行き届いていて素敵な暮らしをしている人は、どうやってきれいな状態を維持しているんだろう?」という疑問を持っていたのですが、スタイリスト伊藤まさこさんが著書『本日晴天 お片づけ』(筑摩書房)の中で答えてくれていました。

 本書の中ですぐに真似できそうなお片づけのコツをいくつかご紹介します。

すっきりとしたインテリアが素敵な伊藤さんのご自宅。
上:キッチンはたくさん棚が設置されたパントリーが自慢。
下:お気に入りの「バックヤード」。本や食器はここに収まる分だけ。

Q.全体的に部屋をスッキリきれいに見せるには?
A.ダイニングテーブルを「とりあえずの物置き場」にしない

「テーブルの上にものは置かない」、「出したら、元にあった場所にしまう」、母は、口には出しませんでしたが、いつもそれを実践していました。(中略)それを見ていた私たち三姉妹もまた、知らず知らずのうちにその習慣が身に付いたように思います。

 子どもの頃、遊びに来た友達に「まーちゃんの家きれい!」と言われてうれしかったという伊藤さん。他の家と何が違うのかを考えたら、お母さんのお片づけの習慣に気付いたそう。

 ついつい、醤油や塩などの調味料はテーブルの上を定位置にしてしまいがちですが、戻す場所を作ってあげるだけですっきりしそうです!

Q.ヌメリやカビにうんざり…。お風呂掃除が億劫です。
A.毎日、最後に入った人が水滴を拭き取りましょう

湯船はもちろん壁のタイル、蛇口などバスルーム全体をせっせと拭くこと一週間。ハー、どうしてもっと早く実践しなかったのだろう。ピカピカのバスルームを見るたびに自分を反省するように。今ではバスルームの洗面台、鏡、棚にいたるまで一日に一度、必ず拭くようになりました。

 ちょっと面倒に思えますが、伊藤さんのご家族も「慣れたらふつう」とおっしゃっているとか。もう汚れたバスルームを見なくて済む、掃除の前の重たい気持ちにならずに済む、と言い聞かせて、筆者もまずは1週間頑張ってみようと思います。

 本書を読んでいると、ただ何気ない習慣が、お家をきれいに保つ秘訣だと気づかされます。伊藤さんは、気合を入れて大掃除をしているわけではないのです。

 とは言っても、何かと忙しいから習慣にするのも体力がいるという人は、伊藤まさこさんのこの言葉を思い出しましょう。

そんな時はまず部屋の隅々まで掃除をして、気持ちをしゃきっとさせます。次にお湯を沸かして、お茶もしくは白湯をゆっくり飲みます。そのまま少しだけ目をつむり、慌てた心を落ち着かせます。そして、まっ白な紙にしなくてはいけないことを書き出します。

「やることが山積み! どうしよう…」という時こそ、慌てずに気持ちよくやるべきことを終えられるように周りや心を整える。その方が気持ちがいいし、いい循環になってくる。そんな考え方を見習って一息つくと、いつもより気持ちよく、仕事も家事もできるかもしれません。

文=箕浦 梢