ハラハラドキドキのストーリーで恐竜の時代を追体験! 人気シリーズ『恐竜キングダム』の魅力

エンタメ

2018/8/10

『恐竜キングダム(4)ギャッ!恐竜が出た』
『恐竜キングダム(5)ジュラ紀で迷子に!?』

 このところ恐竜にまつわる話題が相次いでいるようだ。

 映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開されて大ヒットを記録。「恐竜どうぶつ園2018」や「世界一受けたい授業 THE LIVE 恐竜に会える夏!」など、体感型イベントも全国を巡回する。6月には北海道大学などの研究チームが、2016年北海道芦別市で発見された恐竜の化石がティラノサウルス類の一部であると発表して注目を集めた。恐竜好きのキッズにとって(大人にも)、2018年の暑い夏は思い出深いシーズンになりそうだ。

 そんななか『恐竜キングダム』シリーズ(KADOKAWA)の4巻と5巻が7月11日に同時発売された。

『恐竜キングダム』は、『どっちが強い!?』で知られる「角川まんが科学シリーズ」から今年4月新たに誕生したシリーズで、恐竜はもちろん生物そのものの進化の歴史をストーリーまんがでたどることができる人気作だ。

 カンブリア紀からペルム紀までを扱った既刊3冊では魚類や両生類などを紹介していたが、4巻からはついに恐竜が登場。三畳紀とジュラ紀の地球を舞台に、コエロフィシス、ヘレラサウルス、ディロフォサウルスなどの恐竜がページせましと暴れまわる。





 5億4100万年前の地球にタイムワープしてしまった主人公の少年レインらXベンチャー調査隊が、少しずつ時間を移動し、生命の進化をたどってゆくというストーリーは、ハラハラドキドキの連続。巨大生物に襲われたり、珍しい動物と仲良くなったり、恐竜同士のバトルを目撃したり、という胸躍る展開に読者はきっと引き込まれることだろう。エンターテインメントに特化した圧倒的におもしろいストーリーまんがであることが、本作の大きな特徴。まんががおもしろいから、子どもたちは何度もくり返し読んでしまって、結果的に自然科学に触れる第一歩となる。オールカラーなのも嬉しいポイント。やはり恐竜のイラストはカラーが似合う。






 ストーリーに登場した生き物は、図鑑ページでしっかりと解説されている。カラーイラストと研究データにもとづいた記事によって、最先端の情報を得ることができる。恐竜に関する知見は日々アップデートされているが、本書は世界的に有名な小林快次北海道大学総合博物館准教授が監修しているので安心だ(先述のティラノサウルスの化石を調査したのも、小林准教授のチーム)。


 シリーズは12巻で完結予定で、恐竜の絶滅までを描いてゆくという。恐竜好きの子どもにも、そんな子どもの知識について行きたい大人にもおすすめのシリーズ。全体にエンタメ度が高く、学習参考書的な堅苦しさがないので、プレゼントにしても喜ばれるだろう。
 タイムマシンに飛び乗って、太古の昔への旅を楽しんでほしい。

文=朝宮運河