働く女子の夢を叶える! ちょっとエッチな物語『Love Silky』

文芸・カルチャー

更新日:2018/9/5

 働く女は欲張りだ。恋と仕事はどちらも成功させたいし、結婚しても甘々な関係を築きたい。性欲だって男だけのものじゃないんだから、時には濃厚な夜も過ごしたい――そんな贅沢を叶えてくれる月刊ウェブマガジン『Love Silky』(白泉社)。女子の夢を叶えてくれる、ちょっとエッチな作品が目白押しだ。その中から今回は、オリジナルストーリーで小説化した、人気作品を3つご紹介しよう。

■医者夫婦のエロス炸裂!? 小説版で、旅行先での“危険な夜”をご堪能あれ

『イシャコイ』(林 久美子/小説版執筆:映島 巡)

 29歳にして処女のまま婚約者に浮気されてしまった医師の奏。新しい勤務先で再会したのは幼なじみの伊吹。その昔“お医者さんごっこ”をした彼は、今やイケメンのスーパー外科医。奏をいじわるくも甘く、身も心も溺愛してくれる伊吹と結婚することに――と、あらすじだけ読めば甘さだらけの本作。

 だがこの伊吹、それがイイ男の条件ではあるのだが、仕事に厳しい。「一人前の外科医になりたいなら、俺に頼りすぎる癖を直せ」と、職場で夫婦関係を隠すことを奏に提案。仕事に理解のある夫なんて最高だし、提案を呑んで己の仕事道を邁進しようとする奏の姿も好感度大…なのだが独身を名乗って伊吹がモテないはずがない。迫る女たちの陰に奏はひやひやする羽目になるのだが、読んでいるとこれ、ただの“禁断の関係プレイ”であることがわかってくる。

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 焦らし焦らされながら毎度、愛情を深め合う2人のエロスな関係。小説版では、旅行先での“危険な夜”が楽しめる。

■尋常じゃない性欲。カラダの関係から始まった2人。小説ならではの“言葉責め”

『オットに恋しちゃダメですか?』(藤原 晶/小説版執筆:赤羽ミオ)

 性欲が強すぎるせいでいつも男にふられてしまうあかね。バーで出会った、社内で噂のイケメンエリート、通称「王子」の拓也も同じ。尋常じゃなく性欲が強いうえにモノが大きすぎて女性との関係がうまく築けず絶望していた。…というわけで、出会うべくして出会った2人はホテルへ直行。生まれて初めて、誰に遠慮することなく心ゆくまでセックスを楽しめた2人はすっかり意気投合。「恋愛以上の盤石な関係」を確信し、結婚することに。

 カラダの関係から始まったとはいえ、共同生活を続けていくには思いやりも必要だ。自立心は強いが、無意味な意地で相手を傷つけることのないあかねの優しさは、人の愛を信じられずに生きていた拓也の心を少しずつ溶かし、2人は唯一無二の関係になっていく。とはいえ欲望に忠実すぎてマイペースに夫をふりまわすあかねは小説版でも健在で、話題のTVドラマにすっかりハマって拓也を放置。さてはて、どんなオシオキが待っているのやら? 小説ならではの“言葉責め”を楽しみたい。

■結婚3日後に夫が事故で他界。次に妻が選んだのは11歳年下の高校生?

『結婚×レンアイ。』(萩尾 彬/小説版執筆:水瀬もも)

 初恋が成就し、20歳のときに職場の弁護士・護と結婚した詩保。だが3日後、護は事故で他界。残されたのは、妖精のようにかわいい彼の異母弟・誠だけだった。それから9年。18歳になった彼から結婚を迫られ、(家事能力的な意味で)誠なしでは生きていけない体になった詩保は11歳年下の高校生と入籍することに…。

 というなんともオイシイ展開だが、2人の障害はただひとつ。詩保の左手薬指にずっとおさまったままの指輪。誠にとって詩保は初恋。自分と同じかそれ以上の想いを詩保は護に抱き続けているのもわかっている。一方の詩保は、自分を最大限尊重しながら愛してくれる誠をどんどん好きになっていくも、一線を超えることへのためらいが拭いきれない。というわけで4巻現在、2人はいまだキス止まり…なのだが、実はそうでもなかったことが誠の回想で暴露されたり、こんがらがって大変である。小説版では、詩保の寝言をきっかけにカレー作りに奮闘するというかわいさ満載のお話が描かれるので、本編にハラハラし通しの人はぜひ、そちらの甘さ(辛さ?)もあわせて摂取してほしい。

文=立花もも