健康で幸せな人生を、最期まで楽しむために…すぐに始められるアイデアがつまった『ピンピンコロリの新常識』

健康・美容

更新日:2018/9/4

 人生の最期まで寝たきりにならずに、元気に生活を楽しむ「ピンピンコロリ」を、理想と考えている人は多いのではないだろうか。
 私たちが、健康診断を受けたり、ダイエットを決意したり、運動を始めようと心がけたりするのは、つまるところ「ピンピンコロリ」を望んでいるから。けれども、ダイエットは挫折するし、健康診断の数値はあまりよくないし、運動はなかなか続かない。そんな私たちは、いったいどうしたら「ピンピンコロリ」が実現できるのだろう?

『ピンピンコロリの新常識』(主婦の友社)の著者・星旦二氏によると、そのために必要なのは、新しく正しい健康情報を知り、それを毎日の生活に取り入れること。それが著者の言う「ピンピンコロリの新常識」だ。
 本書で紹介している「ピンピンコロリの新常識」は、難しいものではない。「誰でもすぐに実行でき、毎日の生活に気軽に取り入れられること、楽しみながら続けられることが、ピンピンコロリの実現のために欠かせない」というのが著者の信念だからだという。

 たとえば「メタボでも大丈夫。小太りを目指そう」「病院ではなく、美容院に行こう」「新しい服を買いに出かけよう」「かかりつけの歯医者を持とう」「ヨーグルトと納豆を食べよう」「旅行に行って、おいしいものを食べよう」「歌やダンスは健康長寿に最適」「笑って泣いて免疫力アップ」などといったもので、どれも確かに実行できそうなものばかり。

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 また、著者が最近特に注目しているのは「住宅環境と健康との関係」とのこと。「部屋の温度を上げると、血圧が下がり、血糖値も下がる」「珪藻土や漆喰の壁に塗り変えよう」など、住まいに関するアドバイスも充実している。これらは著者自身が住宅をリフォームし、家族が実際に健康になったという体験に裏づけられているために、いっそう説得力がある。

「人間が幸せに健康長寿を楽しむにはどうしたらよいのか」をライフワークとして研究を続けてきた著者の「何度失敗しても大丈夫ですから、明るく前向きにトライしてみてください」という温かい言葉をかみしめながら、毎日の生活に役立てていきたい。

星旦二⚫ほしたんじ
1950年、福島県生まれ。福島県立医科大学卒業。首都大学東京名誉教授。東京都衛生局、厚生省国立公衆衛生院、厚生省大臣官房医系技官、福島県立医科大学、聖路加看護大学、東京医科歯科大学の非常勤講師も務めた。ロンドン大学大学院留学。公衆衛生のエキスパートとして、東京都多摩市をはじめ全国地方自治体などと共働し、寿命とさまざまな要因との関係を大規模調査するなど「健康かつ幸せな長寿」に関する研究と提言を続けている。