<納豆嫌いにもおすすめ!>ちょいのせ、サラダ、ボリュームおかず…変幻自在で毎日食べても飽きない納豆レシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2018/9/3

『体にうれしい藤井恵のまいにち納豆』(藤井恵/家の光協会)

 関西出身ということもあり、そもそも納豆が並ばなかった我が家の食卓。その結果、大人になっても、どうもあの香りが苦手で納豆が食べられずにいます。でも、ダイエット、便秘改善、アンチエイジングなど、健康な体のためにいいと言われている納豆は、やはり食べられるようになりたい。そんな時に出会ったのが『体にうれしい藤井恵のまいにち納豆』(藤井恵/家の光協会)。

 本書は、単に付属のタレをかけて食べるのではなく、他の食材をちょいのせしたり、和えてサラダに、いつもの料理に混ぜ込んでボリュームおかずにしてみたりと、いろいろなアレンジがされていて、これなら納豆嫌いな私でも食べられるものがありそうと思える1冊です。もちろん納豆好きな人にとっては、新たな納豆の魅力に出会えるはず。そこで、この中から、サラダ、おかず、おつまみに納豆を使った3品を実際に作ってみました。

1、ザーサイが味の決め手「豆腐とトマトの中国風納豆サラダ」(P.41)

 ボウルに酢、しょうゆ、砂糖、ザーサイを入れてよく混ぜ、さらに納豆、ごま油を加えて混ぜ合わせる。ここに、水切りした木綿豆腐、トマト、細ねぎも加えて和えれば完成。

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 1品目は、他の食材と納豆を和えたサラダレシピです。ここでは、同じ大豆からできている豆腐と和えます。豆腐は、そのままの形ではなく、納豆がからみやすいように崩すことで味に一体感が出ます。ただ、豆腐と納豆だけだと味がぼけやすくなってくるので、ザーサイを加えることで、塩けがプラスされ、全体の味がしっかり引き締まりました。食欲がないときでもさっぱり食べられるボリューム満点サラダです。

2、やわらかいなすとの相性もバッチリ「なすたっぷり麻婆納豆」(P.62)

 サラダ油を熱したフライパンに、酒をふりかけて混ぜた豚ひき肉を入れて炒める。ほぐれたら、豆板醤、みその順に加えて炒め、さらに長ねぎのみじん切り、にんにく、しょうがのみじん切りも加えて炒める。香りが立ったら、素揚げしたなすと、しょうゆ、砂糖と合わせた納豆も加えて手早く炒めれば完成。

 2品目は、いつもの麻婆なすに納豆を加えたおかずレシピです。麻婆味と納豆が合うのかと心配してしまいますが、一緒に炒めれば納豆の風味は弱まり、ピリ辛味が絡んで納豆がかなり食べやすくなりました。とろっとやわらかくなったなすと納豆の食感もマッチして、納豆が苦手な私でも、れんげで一気にかけこみたくなるおいしさです。

3、さっぱりしたおつまみに「ちくわ納豆」(P.86)

 おろしわさび、しょうゆ、納豆、ちくわ、貝割れ菜を加えてあえ、最後におろしわさびを添えれば完成。

 3品目は、いつも冷蔵庫に常備しているちくわと納豆を合わせたおつまみレシピです。どれも冷蔵庫にあるような食材ですが、これらを合わせると、わさびと貝割れ菜の辛味が効いたさっぱりしたおつまみになりました。納豆の風味はそのまま楽しめるので、納豆好きな人がハマる一品かもしれません。材料があれば3分もかからずに作れるので、おつまみとしてだけでなく、朝ご飯にもぴったりです。

 ここで紹介した3品以外にも、本書は、しば漬けやキムチなどの定番食材と合わせたものから、マヨネーズやナンプラーといった、異色コラボレーションまで、かなりバラエティにとんだレシピ満載で、きっとお気に入りの一品が見つかるはずです。

新たな魅力を発見し、毎日食べたい納豆へ

 冒頭にも書いたように、納豆嫌いな私があえて選んだこの1冊ですが、実際3品作って食べてみると、他の食材と合わせることで、“納豆感”が抑えられ、「あれっ、案外納豆も食べられるかも!?」と錯覚したほどです。こうやって料理として納豆を楽しむことで、日常的に納豆パワーを摂り入れていけたらいいですよね。納豆好きな人も苦手な人も、いろいろなアレンジを楽しんで、納豆の新たな魅力と出会ってみてください。

文=JUNKO