<2018年下半期大注目ワード>自家製「ミールキット」さえあれば、忙しい平日の夕食作りが劇的にラクに!【作ってみた】

食・料理

公開日:2018/9/4

 皆さんは「宅配ミールキット」を活用したことがありますか?“ミールキット”とは、煮る、焼くだけで食べられる状態にして保存する食材のことをいい、今アメリカや日本で流行中。2018年下半期のトレンド料理ワード予想にも挙がっているほど、フード業界で大注目されています。でも、この「ミールキット」、実はわざわざ宅配サービスにお願いしなくても、自宅で簡単につくることができるんです。

『自家製ミールキットが新しい! ゆーママの平日ラクする冷凍作りおき』(松本有美/扶桑社)

『自家製ミールキットが新しい! ゆーママの平日ラクする冷凍作りおき』(松本有美/扶桑社)では、テレビで冷凍達人として話題の著者が、便利な「冷凍・自家製ミールキット」の作り方と活用法を紹介していて、これさえあれば忙しい平日の夕飯作りを劇的にラクにしてくれること間違いなしです。そこで、この中から、冷凍自家製ミールキットだけを使った、中華献立3品を実際に作ってみました。

1、ボリューム満点「鶏たまマヨジャン炒め」(P.61)

 まずはこの3つのミールキットを作ります。

advertisement

①鶏肉のマヨジャン味(P.58)
 保存袋にひと口大に切った鶏もも肉と、マヨネーズ、トマトケチャップ、しょうゆ、豆板醤、おろしにんにくを混ぜ合わせたものを入れ、袋の上からよくもみ込む。空気を抜いて平らにならし、冷凍すればミールキットの完成。

②炒り卵(P.58)
 サラダ油を熱したフライパンに、卵、水、片栗粉、塩を混ぜ合わせたものを流し入れ、大きな炒り卵を作る。荒熱を取り、耐熱保存容器に入れて冷凍すれば完成。

③中華薬味ミックス(P.58)
 長ねぎは斜め切り、にら、にんにくは粗みじん切りにし、ペーパータオルで野菜の水分をしっかり拭いたら、保存袋に入れる。空気を抜き、平らにして冷凍すれば完成。

 続いて、この①②③3つのキットを使って調理します。

 サラダ油を熱したフライパンに、①、水を入れ、ふたをして弱火で8分ほど蒸し焼きにする。ふたを外し、5分ほど炒めたら、②③を加え、3分ほど炒めれば完成。

 1品目は、3つのミールキットを使った主菜レシピです。こってりめに味つけした鶏肉、大きめに作った入り卵、薬味ミックスという、それぞれでも料理に使えそうなものを、ここではミックスして一緒に炒めることで、彩り鮮やか、ボリューム満点の一皿が出来上がりました。炒り卵を冷凍するというのは、初体験で、大丈夫?と心配していたんですが、片栗粉を加えて炒めていたので、料理に使ってもパサつくことなく、ふわふわな食感が残っていて安心しました。辛さ控えめで、マイルドな鶏肉と、ほんのり甘い炒り卵がうまくマッチして、子どもにも大好評でしたよ。お弁当のおかずにもぴったり。

2、シャキシャキ小松菜がおいしい「厚揚げと小松菜の中華風炒め」(P.61)

 まずはこのキットを作ります。

④厚揚げと小松菜の中華だしミックス(P.59)

 食べやすい大きさに切った厚揚げ、小松菜の水分をペーパータオルでしっかり拭き、これと、顆粒鶏ガラスープの素、こしょう、赤唐辛子をざっとからめる。保存袋に入れ、空気を抜いて平らにならし、冷凍すれば完成。

 次に④のキットを使って調理します。

 ごま油を熱したフライパンに、④を入れ、5分ほど炒めれば完成。

 2品目は、ごま油でキットを炒めるだけの副菜レシピです。もともとキットを作るときに鶏ガラスープの素をからませているので、さっと炒めるだけでしっかり食材に味が入っていました。また、冷凍したものを炒めても、小松菜のシャキシャキ食感は残っていましたよ。小松菜に厚揚げを加えることで、ボリュームもかなりUP。これさえあれば、5分もかからずに一品作れるので、いつも冷凍庫に常備しておきたいキットです。

3、ほっとするあっさり味「きのことトマトの中華スープ」(P.61)

 まずはこのキットを作ります。

⑤きのこ+トマトミックス(P.59)

 ペーパータオルで食べやすい大きさに切ったしめじ、しいたけ、トマトの水分をしっかり拭き、保存袋に入れる。空気を抜いて平らにならし、冷凍すれば完成。

 続いて、この⑤のキットを使って調理します。

 鍋に水、顆粒鶏ガラスープの素を入れて沸騰させる。ここに⑤を入れ、再び沸騰したら弱火で3分ほど煮て、最後にごま油を加えれば完成。

 3品目は、こちらもほぼキットを温めるだけのスープレシピです。先ほどの炒り卵同様、トマトを冷凍するって大丈夫? と心配していたんですが、加熱してスープの具材に使うので、このくたっとした加減がちょうどよく、確かにスープにぴったりなキットでした。あとは炒めものにも使えるみたいですよ。ただ、水分を残したままトマトを入れてしまうと、きのこが傷みやすくなってしまうので、保存袋に入れるときには、水分をしっかりふき取ってからにしましょう。ここでは、メインのおかずがしっかり味だったので、スープはあっさり味に仕上げました。でも、その中にトマトの甘さも感じられ、食べるととてもほっこりする一品に。

 今回作った3品は、すべて事前に準備していたミールキットを使って調理したので、20分もかからずに3品作れました。これを1から準備して作ろうと思うと、きっと倍以上の時間がかかりますよね。ちなみに、ここで使ったミールキットはすべて冷凍で1ヶ月保存可能です。

便利すぎて手放せない“ミールキット”

 冷凍自家製ミールキットは非加熱で、食材を切って大量にまとめて作って保存しておくことができます。いざ食べるときには、解凍いらずですぐに調理できるうえ、生のまま調理するよりも味が入りやすく、短時間で火が通ります。また、すでに食材は切れているので、調理するときには包丁いらず。気分によってキットの組み合わせを変えることもでき、かなり便利なキットです。これ、やりだしたら便利すぎてやめられなくなります。この下半期大注目の「ミールキット」、ぜひ試してみてください!

文=JUNKO