「Netflix and chill.」のホントの意味は? 「やばい」は英語で? ネイティブでFu●king niceな表現が身につく『今日のタメ口英語』

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更新日:2018/9/6

『今日のタメ口英語』(Kazuma/KADOKAWA)

 字幕で洋画を鑑賞していると、外国人キャストたちのリアルな英語が耳に入る。普段聞くことのできないナチュラルな発音にうっとりしつつ、本物の英語は実に“雑”であることを意識する。KenやYumiには悪いが、学校の教科書に書かれていた英語表現は、ほぼ聞いたことがない。日本人が使う日本語と同じように、英語はもっとカジュアルでフランクなのだ。

『今日のタメ口英語』(Kazuma/KADOKAWA)は、英語圏のリアルな表現を紹介する1冊だ。著者のKazumaさんは、10代のときから何度も渡米し、現地の人々からネイティブな会話表現を拾い集めたそうだ。そのリアルな表現が本書にたっぷり紹介されている。この内容をマスターすると、タイトルの通り、まさに“タメ口”な英語表現が身につくだろう。

 本書をマスターして、「Hello, my name is Ken. Nice to meet you.(わたくしの名前はケンと申します。何卒よろしくお願いいたします)」のような堅苦しい英語表現とおさらばして、

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He threw shade at you.
あいつがお前ディスってたよ。

Netflix and chill.
※うちで映画見ない?(下心)

みたいな会話をしてみよう!

■英語で「やばい」はこう表現する

 何か楽しみな予定を前に“わくわく”しているとき、「わたしは今わくわくしています」と感情を表現する人はあんまりいない。「わくわくするね」とか「やばい」とか、もっとフランクだ。これからは英語でこう表現しよう。

I’m excited.
わくわくする。

Awesome!
やばい!

 やばい! という表現は誰もが使いがちなので覚えておくと便利だ。ちなみに悪い意味での「やばい」はこんな感じ。

I’m in deep shit.

 Kazumaさんいわく、この表現はとても汚いそうだ。「Fuck you」と同列の表現かもしれない。ガチのマジのリアルに超絶やばいときだけ使おう。

 また、「ちょっとなにかしたいな~」というときに便利な表現がある。「feel like」だ。「~したい気分だ」という意味で、ヒジョーに使い勝手がいい。

I feel like crying.
泣きたい気分だわ。

 名刺の前に置いても使える。

I feel like beer.
ビールの気分。

「~な気がする」としても使える。

I feel like I’m getting a cold.
風邪ひきそ。

■使えないけど使ってみたい「禁断のスラング」

 やっぱりアレだ。英語といえばスラングだ。“怖いもの見たさ”のごとく、きったない表現が知りたくなる。本書では「禁断のスラング」と称して様々なスラングを紹介しているので、ちょっとだけピックアップしよう。

 汚いけど使ってみたいスラングの代表格、「Fuck」にはこんな表現がある。

Fuck up.
ミスった、やっちまった。

 ぜひ仕事でミスったときに使ってみよう。

 また、職場で嫌いな上司を相手に、絶対に使えないけど使ってみたいスラングがこれだ。

Who the fuck are you? Fuck off.
誰だテメー。失せろ。

 口にするだけで首が飛ぶだろうなぁ……。

 本書では、誰かとケンカしたとき相手を黙らす決め台詞のようなスラングも紹介している。たとえば恋人や夫婦でケンカをしたとき、いつまでもグチグチ文句を言う相手にはこう言ってやろう。

Stop giving me shit.
グチグチ文句言うのやめろ。

 ネット掲示板でケンカしたときは、相手をこう罵ろう。

Rekt.      Uggo.
ざまあwww。  ブッサ。

 ケンカをしたら仲直りするのが人間だ。パートナーと仲直りするときは、こんな言葉を投げてみよう。

Bae.      Crush.
大切な人。   大好きな人。

 顔の見えない“おまいら”にはこう言おう。

Ace.
親友。

■完了形“have”はこう覚えるべし!

 ここまで本書より“タメ口英語”をピックアップしてきた。しかし本書はこれだけじゃない。英語の理解が深まる専門的な表現も紹介しているのだ。これをピックアップせずして記事を終わると、I’m in deep shitなことになる。最後に「英会話がもっと上手になる英文法」より“完了形”をご紹介して終わりにしたい。

 大半の学生を苦しめ、多くの受験生を奈落の底に落としてきた“完了形”。“have”や“had”が憎くてしょうがない人もいるだろう。本書ではこの完了形をめちゃ簡単に解説している。

 Kazumaさんによると、“have”は過去から今へ続く線、hadは過去から始まって過去に終わった線だそうだ。

待った(今終わった)。
Have waited.

待った(過去に終わった)。
Had waited.

今も待ってる。
Have been waiting.

そのときずっと待ってた。
Had been waiting.

 本書を読んで“完了形”を“苦手だった”にしてほしい。

 英語を話せる人は、それだけでかっこいい印象を与える。実にFucking niceだ。本書はThis is the shitな存在になる英語表現であふれている。ぜひこの本を読み通してペラペラなタメ口英語を身に着け、周りからHuhと言われるTightな人物になってほしい。

文=いのうえゆきひろ